🕒更新日:2021/7/6
認知度向上を「自社だけ」でやるとうまくいかない理由
認知度向上を自社でトライする会社は多い
経営者:うちに足りないものはなんだ?
社員 :認知度です!
認知度があれば、もう少し顧客も増え、売上が伸びるはずです!
経営者:では認知度向上を進めてくれ!

自社の商品は熟知している、自社で営業しているのでセールストークは分かる、
この業界は長いので市場に精通している、何より社員である。
こんな理由で認知度向上を自社で進めようという会社は多いです。
実は認知度向上に失敗する会社の大半はこのような会社です。
つまり、「以前社内でトライしたのですが、挫折しました」というお問い合わせをいただく企業は自信満々ではじめたものの結局失敗に。
自社で認知度向上/ブランディングを行う罠

企業ではなく、これを読んでいるあなたのことで例を挙げます。
- あなたは自分を俯瞰できますか?
- 自分のクセで他人が迷惑だな、と心に抱いていることがあることを知っていますか?
- あなたには会話の時、よく使うフレーズがあることを知っていますか?
- あなたには食事の時、必ずしてしまうクセがあることを知っていますか?
- あなたの会議での口調に他の人が違和感を持つこともあることを知っていますか?
- あなたの性格でなかなか他人に気付いてもらえない「いいところ」があることを知っていますか?
企業も同じです。
中の人では分からないのです。
中の人では指摘できないのです。
中の人では俯瞰できないのです。
つまり、これが自社で認知度向上やブランディングをやろうとするときに出てくる罠なのです。
自社を俯瞰してブランディングなんてできません。
認知度向上に行き着いた、そもそもの理由は何ですか?

認知度向上や知名度向上が目的の訳はありません。
何らかの問題解決の起点として「認知度向上/知名度向上/ブランディング」が浮かんで来たと思います。
この発想は正しいです。
ただ、欠けていることが、そこに行き着いたそもそもの理由が明確になっていないことです。
売上アップが目的であれば、今までさんざん営業担当者が手を尽くしてきたはずです。
新規顧客の集客であれば、今までいろいろな集客法を試してきたはずです。
もう一度あなたの会社の事業ドメインの思い起こしてください。
製造メーカーであれば、企画・開発・製造・卸または販売・アフターサービスです。
それ以外の部分は他のプロに任せていないですか?
例えば、監査や部材調達や物流など、自社で抱えるより他社に任せた方が生産性が上がり、場合によってはコストダウンになることもあります。
認知度向上/知名度向上/ブランディングも同じです。
この道のプロがいるのです。
物流や部材調達や監査は他の会社に任せるのに、なぜブランディングは自社でやろうとするのでしょう?
そんなに簡単ならプロは必要ありません。