禁煙ブームが訪れ、タバコ税も大きく増税された昨今では、タバコの黄金期というものは遠く過ぎ去った感がありますね。
黄金期と呼ばれる時期を思い起こしてみると、やはりパッケージデザインにもどことなく勢いがあったような気がします。
その中でも特に、タバコ黄金期の象徴とも言える存在は、「マイルドセブン」のシリーズではないでしょうか。
タバコのパッケージデザインにおいて特徴的であると言えるのは、ファミリー化する点です。それゆえ、タール量による違いを、視覚的に分かりやすく示すデザインが必要とされるのです。
マイルドセブンのパッケージを思い出してみてください。イメージカラーである青色の濃淡が、タール量の差をそのまま表していることが分かるでしょう。
つまり、軽くなるにつれて色味が薄くなっていくのです。これは、誰の目にも種類の区別が付きやすいデザインであると言えるでしょう。
現在のパッケージでは色味の濃淡だけで表現していますが、発売当初の「白地に青色の帯」デザインだった頃には、もう少し工夫された表現がなされていました。
スーパーライトでは青色の帯を細くしたり、エクストラライトでは銀色の帯を併用して更に軽い色味を表現してみたり、などです。
それから現在に至るまで、マイルドセブンシリーズは二度パッケージデザインが変更されましたが、青色の濃淡で識別できるようにするという基本的なデザイン方針は変わらないようです。