コラム

ブランディング構築をリモートで行う時代

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コロナ禍というと今や懐かしい響きになっていますが、その影響でビジネスの世界が大きく変貌を遂げています。米国労働統計局の最新データによると、現在でも就業者の約35%が1日の業務の一部をリモートワークで行っています。(日本でも最新のデータでは14.6% NTTドコモ調べ)

この変化は、コンサルティング業界にも大きな影響を与え、従来の常識を覆す新たなパラダイムを生み出しています。

アメリカリモートワーク率

コンサルティングの世界では、かつてクライアントとの対面での信頼関係構築が不可欠とされてきました。しかし、リモートワークの浸透により、この常識が大きく変わりつつあります。今や、どこに顧客が拠点を構えていようが、そのエリアの制約を超えた柔軟なコンサルティングスタイルが主流となり、それに伴ってブランディング戦略の構築方法も劇的に変化しています。

弊社は東京・銀座、愛知・名古屋にあるのですが、銀座の隣の八丁堀でさえブランディング顧客企業がZoom会議を指定される時代なのです。名古屋でもそうです。オフィスは中区錦にあるのですが、1駅先の名駅の企業でさえもコロナ後フルリモート会議です。

従来、ブランディング構築は複雑で時間のかかるプロセスだと考えられてきました。しかし、リモートワークを活用した新しいアプローチにより、その概念が完全に覆されつつあります。例えば、ZOOMやGoogle meetを駆使したブレインストーミングセッションやバーチャルワークショップの開催により、クライアントとコンサルタントが距離を超えて緊密に協働できるようになりました。

さらに、データ分析やマーケットリサーチもリモートで効率的に行えるようになり、より精緻なブランド戦略の立案が可能になっています。AI技術を活用した消費者行動分析や、ソーシャルリスニングツールによるリアルタイムの市場動向把握など、リモートならではの手法が次々と開発されています。

こちら側のディスプレイを拡大表示できるので、図解やフロー、注目すべきデータなどを拡大することができより理解しやすくなっているということも言えます。また弊社では録画、議事録は全部AIが行うので、会議終了後すぐまとめ&詳細議事録の提示も可能になりました。

 

リモートワークの導入により、弊社のようなコンサルティング企業はエリア度外視で専門家を柔軟に起用できるようになりました。これにより、クライアントのニーズに応じて最適な人材を配置し、より質の高いブランディングサービスを提供することが可能になっています。

例えば、弊社の大阪在住のブランディング担当者(ストラテジスト)が東京の企業を担当することも頻繁ですし、1時間後に急遽ミーティングということでも問題なくチーム入りすることができているのです。

ブランディングをリモートで行う

また、リモートでのブランディング構築は、クライアント企業にとっても大きなメリットをもたらします。時間や場所の制約が少なくなることで、より多くの社内関係者が戦略策定プロセスに参加できるようになりました。これにより、組織全体の合意形成が容易になり、より強固なブランドアイデンティティの構築につながっています。

時々あるのが、本社所在地は地方にあり、そこに会長・社長はおり、ヘッドクオーターが東京にある、という企業もあります。そのような場合、ブランディング会議で集合することが一苦労だったのですが、今や全く問題ありません。

しかもコロナでリモート必須になってから5年。オンライン会議ツールは年齢問わず、ほぼ誰でも使えるようになっています。

さらに、リモートでのブランディング構築は、コスト面でも優位性があります。出張費や会議室費用の削減だけでなく、プロジェクト全体の効率化によるコスト削減効果も期待できます。これにより、中小企業でも高品質なブランディングサービスを受けられるようになりました。

ベレネッツでは、リモートワークを活用したブランディング構築の成功事例も増えています。ある新興IT企業は、完全リモートで実施されたブランディングプロジェクトを通じて、それまでなかなか上場承認が通らなかったところをひっくり返し上場成功しました。最初の段階で証券会社が魅力をあまり把握できていなかったので、ベレネッツ得意の「隠れた価値を見つける」ブランディングで証券会社の承認がおり、続いて東京証券取引所向けの「成功可能性に関する事項について記載した書面」を徹底的に作り上げ最終の上場承認がおりたのです。

もちろん、リモートでのブランディング構築にも課題はあります。コミュニケーションの質の維持や、クリエイティブな発想の共有などには工夫が必要です。しかし、ビデオ会議ツールの進化や、バーチャルホワイトボードの活用など、テクノロジーの発展により、これらの課題も次々と解決されつつあります。

このような変革の時代において、企業が競争力を維持するためには、リモートワークを活用した新しいブランディング手法を積極的に取り入れることが不可欠です。従来の常識にとらわれず、新しい技術やアイデアを柔軟に採用する姿勢が求められています。

あなたの企業も、今こそリモートワークを活用したブランディング戦略の導入を検討する時期にきているのではないでしょうか。地理的制約や従来の慣習にとらわれない新しいアプローチが、ビジネスの大きな飛躍につながる可能性を秘めています。リモート時代のブランディング革命に、今こそ乗り出す時です。

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