トップページ > ヒトの認識に興味を持つ

『時短ブランディング』はヒトの持つ認識に着目したブランディングです。
その概念や効果、一般的なブランディングとの違いについてまとめて記事がありますので、まだご覧になっていない方はこちらから合わせてお読みください。

簡単にまとめると、『ヒトの持つ認識にアプローチすることで、成果が出るまでの期間を短縮させることができるブランディング』といえます。

これまでブランディングの取り組みは長期的なものが当たり前でした。ブランディングに携わる担当者も同じ認識を持っていることと思います。『時短ブランディング』もブランディングである以上、基本は長期的な取り組みが前提となります。ただ、『ヒトの認識』を起点にすることで短期的にも成果が見込めるブランディング活動ができます。

ヒトが持つ認識ってなに?

「認識」という言葉の辞書的な意味を調べると以下の通りです。

認識とは、情報や事象を理解し、それを自己の知識として取り込む過程を指す言葉である。この過程は、視覚や聴覚などの感覚器官から得られる情報を脳が解釈し、それを自己の知識として組み込むことにより行われる。認識は、人間が周囲の環境を理解し、適切に行動をとるための基本的な能力である。 認識には、物事の特徴を把握する「知覚認識」と、それを理解し意味をつける「認知認識」の二つの側面が存在する。例えば、赤い果実を見たとき、その色や形を知覚するのが知覚認識、それがリンゴであると理解するのが認知認識である。・・・・

出典:https://www.weblio.jp/content/認識/ より抜粋

「認識」の意味ついては1行目にその全てが凝縮されていますよね。だからこそ、「認識」に興味を持つことが大切だと考えています。どういうことか解説していきます。

1行目を「 」の3つに分解します。
【認識とは、「情報や事象」を「理解し」、それを「自己の知識として取り込む過程」を指す言葉である。】

「情報や事象」は、企業が発信する商品・サービスに関する情報や事象です。
「理解し」は、消費者が自分の知識を基に提供された情報や事象を解釈することです。
「自己の知識として取り込む過程」は、消費者が理解できる形で情報や事象を記憶すると言うことだと考えています。

つまり、『ヒトが持つ認識』とは、『企業が発信する商品情報を消費者が自分の都合の良いように解釈して頭の中に記憶しているもの』と言うことです。

あなたが持っているその認識、本当に正しい?

例を挙げます。皆さんも考えてみてください。
下記のAグループとBグループ、それぞれどんなイメージですか?

A:オーガニック・無添加→ ???
B:人口甘味料・添加物 → ???

A:は良いイメージ、B:悪いイメージ、を持たれた方が多いことでしょう。
それは、オーガニックと聞くと「安心・安全」を連想されるからです。例えば、オーガニックの農薬物は「安心・安全」で「健康に良い」と連想され認識されます。

しかし、その認識は本当に正しいでしょうか?少し掘り下げて考えてみます。

オーガニックは無農薬ということではありません。「有機JAS規格」で定められた農薬は使うことができます。もちろん、化学合成農薬の使用は禁止されていますが、天然由来の農薬は使用できるので皆さんのイメージとは少し異なりますよね。天然由来の農薬といえば、動物性堆肥が挙げられます。簡単にいうと家畜の排泄物です。つまり、家畜がどのような飼育環境で何を食べているかがポイントになるわけです。農薬使用された飼料を食べた家畜の排泄物だとしたら。この先はご想像にお任せします。

イメージ違いでもう1点。「有機JAS規格」が定める有機JASマークは、「環境へ与える負荷の少ない農法で育てられた農産物」であることを消費者に示すための印であるということです。オーガニックに対する認識は少し変わりましたか?

ヒトの認識、実は情報としては深いものではなかった

複雑になるので話を戻します。

つまり、消費者が頭の中にある記憶しているものは、「情報としては深いものではない」ことがわかります。「オーガニック=良いもの」というイメージが瞬間的に連想されているに過ぎません。これは、風評被害や思い込みによるトラブルが発生する要因とも共通します。
“大手企業なら安心だ”と言う思い込みによって、思いもよらないトラブルが起こっているのもこのためです。

身近な話をすると、このWebサイトのキャッチコピーや色使い・デザインは怪しい、と瞬時に思われてしまうと離脱されてしまう可能性が高まります。必須入力が多い、と面倒だしやめておこうと思われるかもしれません。

だからこそ、ヒトはどんな認識なのかに興味を持つ必要があるのです。
『時短ブランディング』でヒトの認識に着目するスキルを身につけませんか?
ご興味ある方はこちらからお問い合わせください。お待ちしております。

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