『ブランディング』は時間がかかるという常識
「ブランディングには時間がかかり、どのような効果があるのか不明瞭だ」
そのように感じていて、ブランディングに取り組みたいと思っても二の足を踏む方も多いのではないでしょうか?
ブランディングに時間がかかると考えられている主な理由は以下のとおりです:
- 一貫性の確立: 強力なブランドを構築するには、メッセージ、視覚的アイデンティティ、顧客体験などにおいて一貫性を保つ必要があります。これには時間と努力を要します。
- 信頼の構築: 顧客の信頼を獲得するには、長期的に高品質な製品やサービスを提供し続ける必要があります。
- 認知度の向上: 人々がブランドを認識し、覚えてもらうまでには、繰り返しの露出が必要です。
- 価値観の浸透: ブランドの価値観を組織全体に浸透させ、従業員が体現するようになるまでには時間がかかります。
- 市場での位置づけの確立: 競合他社との差別化を図り、独自のポジションを確立するには戦略的なアプローチと時間が必要です。
- 顧客との関係構築: 深い顧客ロイヤリティを育むには、長期的な関係構築が重要です。
- 適応と進化: 市場の変化に合わせてブランドを調整し、進化させていく継続的なプロセスが必要です。
これらの要因により、強力で持続可能なブランドを構築するには通常、相当な時間と労力が必要となります。
時間がかかるという思い込みだけで貴社が逃しているもの
「ブランディングには時間がかかる」という思い込みから、貴社はこのようなブランディングの効果を逃しています。
単純に営業で何とかなる、広告すれば何とかなる、日頃の企業努力で何となる、と昭和時代のような考えを持っていないでしょうか?
- 社内の一体感が醸成されることで、従業員のモチベーションが向上し、離職率が低下する。結果として、人材の定着と生産性の向上につながる。
- 企業理念や価値観が明確になることで、経営判断の基準が定まり、一貫性のある経営戦略を立案・実行しやすくなる。
- 採用活動が円滑化され、企業文化に合致した人材を効率的に獲得できる。これにより、人材育成コストの削減と組織適合性の高い採用が可能になる。
- 従業員のモチベーションが向上することで、業務効率が上がり、イノベーションが生まれやすい環境が整う。
- 意思決定プロセスが効率化され、迅速かつ一貫性のある判断が可能になる。これにより、市場変化への対応力が向上する。
- 製品開発の方向性が明確になり、ブランドに沿った商品・サービスの開発が促進される。結果として、市場での競争力が高まる。
- マーケティング戦略の一貫性が確保され、効果的な広告宣伝活動が可能になる。これにより、マーケティング投資の効率が向上する。
- 顧客ロイヤリティの基盤が構築され、リピート購入や口コミ効果が期待できる。長期的な顧客維持コストの低減につながる。
- 競合他社との差別化が図れ、独自のポジショニングを確立できる。これにより、価格競争に巻き込まれにくくなり、利益率の維持・向上が期待できる。
- 長期的な企業価値が向上し、株価や企業評価にプラスの影響を与える。これは、資金調達や事業展開において有利に働く。
- 企業危機に陥った時に信頼性を維持しやすくなり、風評被害のリスクを軽減できる。結果として、危機管理コストの削減につながる。
- パートナーシップ構築が円滑化され、有利な条件での取引や協業の機会が増える。これにより、事業拡大や新規市場参入が容易になる。
- 投資家からの信頼を獲得しやすくなり、安定的な資金調達が可能になる。また、株主とのコミュニケーションが円滑化され、長期的な支援を得やすくなる。
これだけあるブランディングの効果。
貴社は「時間がかかりそう」「稼働が大きそう」という思い込みだけで失っているのです。
顧客の思い込みを逆手にとる『時短ブランディング』
あなたの顧客や、これからの見込み客は、あなたの会社・製品・サービスに対して何らかの思い込みをしているはずです。
例えば、よく弊社の顧客で明らかになるものは・・
・上場している有名企業の方が良い
・価格が安い会社は品質があまりよくない
・ベンチャー企業は経営基盤が脆弱なので取引するのがリスキー
・創業間もない会社は経験が浅く、大規模なプロジェクトを任せるのは危険かもしれない
・業界に新規参入した会社は、業界特有の課題や規制への理解が浅いかもしれない
・有名企業出身者でないスタッフは、能力や専門性が劣るのではないか
・知名度の低い会社は、何か問題があるのではないか
これら企業にとってマイナスになる見込み客の思い込みや認識は完全にビジネスの成立を邪魔するものです。
あなたにとってマイナスになる見込み客の思い込みや誤認識を
最初の段階で変えることができればビジネスは成功する
これが時短ブランディングの真骨頂です。本来のブランディングであれば、企業側、製品・サービスのブランドをしっかり確定するところから始めます。
逆に時短ブランディングでは、企業・製品・サービスに手をつけることなく、見込み客の認識の変革だけに焦点を合わせているのです。
簡単な例を出してみます。
あなたの会社が「Googleの検索結果で上位に表示させるSEO(検索エンジン最適化)」をサービスとして提供している会社とします。そのSEOサービスは丸投げで検索上位を目指します、というものではなく、導入側の企業がノウハウを持って毎日のように行動を重ねていくものです。(ここが差別化ポイント)
ライバル会社:全部丸投げしてくれれば上位になるようにアクションしていきます。
↕︎
あなたの会社:SEOアクションは導入先の企業。ノウハウをインストールしてスピーディに動いた方がSEOは効果的なので丸投げプランはない。
時短ブランディングでは、このSEOサービス自体も、あなたの会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)も全く触りません。リーチするのは見込み客の誤認識・思い込みです。
調査した結果、あなたのSEOサービスがうまく売れないのは、見込み客が以下のような誤認識な思い込みを持っているからでした。
・SEOは専門業者がやってくれるもの
つまり、自社でSEOをやろうとも誰も思っていなかったのです。この理由は、「専門的な知識がない」「常に変わっていくGoogleアルゴリズムの情報を追っていくのは難しい」「日々作業していくのは大変だ」というものでした。
この「SEOは専門業者がやってくれるもの」という認識を変革することで、結果的には「SEOは自社で行動するものだ」という新しい認識を持ってもらえれば、あなたの会社のSEOサービスは難なく売れるはずなのです。
誤認識の変革に注力。だから時短になるのです。
新しい認識を見込み客に認識させられれば、確実に行動喚起できます。
つまり、ブランディング本来の中長期にわたってブランドを浸透させていくものと異なり、見込み客の誤認識・マイナスな思い込みを攻めていくのです。
ただしここで注意点があります。時短ブランディングは「全く新しい商品・サービス」には使えないのです。見込み客が何らかの認識を持っていないような新商品・新サービスでは適用されないのです。ただしこのような場合、類似の商品・サービスがあれば、それを代替として活用することもあります。
さて、この時短ブランディング、企業ばかりではなく医療でも十分使えます。実際の例をお話ししましょう。
このような状況でした。
親の行動:発達障害の子どもが症状が改善しなくても、現在の治療を継続するしかない。
↓
その結果:発達障害の子どもが眠れない、眠気が残っているので、勉強ができない。
ここでこの医師は睡眠専門医で睡眠の治療をさせたいと思ったわけです。
広告をやったり、WEBサイトで一生懸命コンテンツ発信したり、SNSで発信しても一向に親の行動は変わらず集患がままならなかったのです。
そこで、なぜ発達障害の子どもの治療で睡眠専門医が選ばれないかの調査をしました。
つまり時短ブランディングでいう「誤認識」「間違った思い込み」のリサーチです。
その結果、親が「発達障害の睡眠の問題は小児科、精神科に行くべき」という認識があることがわかりました。人は「認識で動く」ものです。そのため、行動が変えられないでいました。
このBeforeの認識を時短ブランディングによって新しい認識に変えたのです。
古い認識「発達障害の睡眠の問題は小児科、精神科に行くべき」→新しい認識「発達障害の睡眠の問題は睡眠専門医に行くべき」
そうです。新しい認識をインストールすることで、新しい行動を生んだのです。
どのように見込み客にインストールしたかは時短ブランディングの本質のところですので企業秘密となります。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。
ご面談にてご説明、もしくは必要に応じて具体的なご提案をさせて頂きます。もちろん無料です。
『時短ブランディングはこのような方に向いています
・ブランドの知名度不足に悩んでいる企業
・ブランディングを実行するリソースの不足に悩んでいる企業
・今いる市場でのポジショニングの弱さに悩んでいる企業
・投資家へのアピールに悩んでいる企業
・持続可能な成長に悩んでいる企業
・売上と収益性に悩んでいる企業
『時短ブランディング』は、ヒトが持つ認識に着目した新たなブランディングの概念です。
成果が出るまでの期間が長くなることが前提となっているこれまでのブランディングとは異なるアプローチを行うため、短期間での成果も見込むことができる新しいブランディングです。ブランディング活動である以上、プロジェクト全体で見れば一定期間の取り組みは必要ですが、短期的にも成果をあげることに重きをおいた新しい考え方なのです。
まず初めにお伝えしておくと、『時短=手を抜くこと、必要な作業を省くこと』では決してありません。
『ヒトの認識に着目したブランディング活動に取り組むことで、目標とする成果をあげるまでの時間が短縮できる』ということです。
ここで言う「ヒト」とは「企業が対象にしたい消費者=ターゲット」と同義です。このターゲットの認識に着目し、独自の手法で認識を分類して施策に取り組むことで『時短ブランディング』が成立します。
これまでのブランディングでは企業側の伝えたいことが中心になり価値や良さの押しつけになってしまいがちですが、ヒトの認識が中心になる時短ブランディングではより良い顧客との関係性が構築できると確信しています。
読み進めてもらえれば、あなたが持つこれまでの認識が大きく変わっていくことでしょう。