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社外取締役でブランドイメージが上がるという幻想

投稿日:2011-05-16 更新日:

「こんなブランド構築はやったらダメ。ブランディング失敗例。」の2回目です。今回は社外取締役について書きたいと思います。
上場企業では社外取締役は当たり前の世界ですが、最近では中小企業やベンチャーでも社外取締役制度を導入することが多くなってきました。
ちなみに社外取締役とは取締役会の監督機能強化のため、会社の代表取締役(言わば経営陣)などと直接の利害関係のない独立した有識者や経営者などから選任される取締役です。

ベンチャー企業が社外取締役制度を導入する中で私たちが目にするのが取締役会の機能強化というより「ブランドイメージ」強化を目的とするものです。つまり、著名な人物、有名な企業の社長、そうそうたる経歴を持った人物などを社外取締役としてWEBサイトに載せることによって、ブランドイメージが上がるといったものです。
確かに「あんな有名な人が取締役なら!」「ああいう肩書きの人が取締役にいるなら」といった効果は一時的にあるかもしれません。
しかし考えてみてください。外部取締役は「取締役会の監督」であり、営業担当でも企画担当でも渉外担当でもないのです。
任命しただけでビジネスにプラスになる、というのは限定的です。

報酬だけ取る社外取締役に気をつけましょう!

また最近では、「ブランドイメージを上げるための外部取締役」を得意としている人もおり、毎月相応の報酬を複数の会社から受け取り、何もあなたの会社のために活動等をしない、という人も多いです。上場企業であれば、本来の取締役会の監督のみでよいと思いますが、ベンチャー・中小では少しでもビジネスにプラスになる活動が欲しいものです。
ベンチャー企業や中小企業は収益につながる活動に投資するのが本来の姿であって、「名前貸し」のプロに社外取締役に「イメージアップ」だけのために報酬を払うのは本末転倒でしょう。
また「私は普通は非常に高額だから・・・」等と言って近づいてくる自称有名人にも気をつけましょう。
人の名前だけでブランドイメージが上がるのなら、ベンチャー企業は苦労しません・・・・・

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人の名前ではない。あなたの会社の実力が重要です。
Corporate Branding Adivisory(CBA)のブランディング・ブランド構築

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