コラム

禁断のブランディングの簡単な説明

投稿日:2023-11-09 更新日:

「禁断のブランディング」は、通常のブランディングの枠を超え、マーケティング要素を取り入れた成果の見えるブランディング手法なのです。

言葉的にキャッチーなので、関心を持っていただける方が非常に多いです。
ただし禁断とついているので、怪しげなテクニックを使う(笑)、と思われるかもしれませんが、全く問題ない手法です。
「禁断の」とは、通常のブランディング会社では関与しない部分にも関与するからです。

ちなみに、「禁断のブランディング」は、株式会社ベレネッツの25年以上にわたる企業ブランディングの経験をもとに作り出された概念です。
弊社が今まで関与してきた会社では、通常のブランディングが必要だと分かっていても、その「結果が出るまでじわじわと時間がかかる」という部分で、本来やるべきにも関わらず中途半端な状態でやめてしまう、もしくは最初に二の足を踏んでしまう、という会社は少なからずありました。

【参考】
通常のブランディング
→成果が見えにくい、効果が見えるのに時間がかかる、なんとなく社内の合意が取りづらい(ロゴ変更、社名変更、イメージチェンジなどと混同される)

禁断のブランディング
→ターゲット層の心理的トリガーに深く訴えかけることで、強烈な印象を与えるだけでなく、具体的な事業成果にも効果がある

通常のブランディングでは、商品やサービスの付加価値や差別化を図り、顧客に「選ばれること」を目指します。これは、企業や商品のポジショニングを明確にし、マーケティング活動を通じて認知を広げ、競合との差別化を図るというプロセスを踏むことが一般的です。

しかし、「禁断のブランディング」では、これに加えて、ブランディング本来の「選ばれる」行為の中ですら、ターゲット層への心理的トリガーに直接訴える仕組みを使うため、瞬時に「これだ!」というひらめき、強烈な印象・興味を引き起こすことを目指します。

つまり、強烈な認知醸成を図る、というものです。

これにより、通常のブランディングでは得られないような深い共感や感動を生み出し、ブランドの価値をより高めることができます。また、場合によっては独自のリポジショニングを行いますので(弊社では”光の当て方を変える”と言います)、ブランドの独自性を際立たせ、競合企業との差別化を一層強化することができます。

差別化を図りたい、認知を高めたい、でも「即効性があるやり方が良い」、そもそもその先の「事業成果を上げる」部分まで化学反応を起こしたい。
そんな場合は、禁断のブランディングです。

著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在、企業ブランディング支援会社の株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代は、その潤沢な広告予算で業界TOPを突き進むことができると思っていたところ、はるかに広告投資額の少ないNCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「これからの時代、ブランドの支持を得るには押し込むようなPUSH的戦術やマス媒体での広告戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

-コラム
-, , , ,

Copyright© 企業ブランディングコラム ベレネッツ・ジャーナル , 2025 All Rights Reserved.