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グローバルニッチ戦略なキングジム

投稿日:2013-02-11 更新日:

どの会社でもその業界で1位になりたいものです。
ただ、ブランディングを行っていくと、自社のポジショニングが明確になり、必ずしも1位を狙わなくても、
その会社・サービス・商品の特性で十分な顧客を獲得することができます。
もしくは、ブランディングを行うことによるリポジショニング(顧客からの見え方の変化)で新たな顧客を引き寄せることができます。

さて、文具メーカーのキングジムはどうでしょう。
この会社は「万人受け」を最初から狙っていないそうなのです(日経MJから)

みなさんは、キングジムの商品で思い浮かぶ物は何でしょうか?
私は、ポメラ(単に文字を記録するだけの小さなiPad風端末)や一世を風靡したラベルプリンターのテプラなどですね。
印象としては、「よくこんなものを商品化できたなぁ」というその思い切りに感嘆する会社ですね。

キングジムは社風として、1位を取る=万人受けではなく、市場の10%が目を向けてくれる商品づくりを考えているとのことです。

これは、グローバルニッチという差別化の考え方なのです。
ニッチ=隙間という言葉が流行りましたが、実際にあまりにもニッチな商品・サービスを出しても
市場規模がほとんどない場合、売上もありません。
当然ですよね。
市場の10%、つまり「広く集めれば需要層はある」という層をグローバルニッチと言います。
ニッチはニッチでも需要のあるニッチです。
1つ1つの商品を見ると、「こんなものに需要はあるのか?」というものでも、その点を集めていくと面になるのが特徴です。

キングジムの戦略は、「万人受けするつもりはない」と言いながら、しっかりと需要を掘り起こしているグローバルニッチ戦略なのです。

ブランディングを行えば、自社の中の種がグローバルニッチかどうか判別でき、需要層に対して効果的な認知を図ることができます。

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