コラム

ブランディングするのに大手企業のマネするな!

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フジテレビの大企業のCM差し止めが話題になっている昨今ですが、ベレネッツ的により気になるのが「BtoB企業のCMが多くなっている」ということです。皆さんも、全く社名を知らない素材会社や製造メーカーなどのCMを見かけたことがあるのではないでしょうか?

大手企業の華やかなブランディング戦略を真似したくなる気持ちはわかります。テレビCMで人気タレントを起用し、大々的なキャンペーンを展開する姿は、成功の方程式のように見えるかもしれません。しかし、それは中小企業にとって最適な選択とは限らないのです。なぜでしょうか?

大手企業の戦略が通用しない理由

大手企業の戦略は「全方位型」です。テレビCM、新聞広告、SNS、イベント開催など、あらゆる媒体で情報を発信します。これには2つの重要な前提があります。(ベレネッツの代表の平松もNTTドコモで広告宣伝担当だった時にあらゆる媒体に出稿してきました)

  1. 潤沢なマーケティング予算
  2. すでに確立された高いブランド認知度

中小企業がこれを真似した場合、限られた予算が分散され、結果的にどの施策も中途半端になってしまいます。「知られていない」「信頼されていない」という状態から始める中小企業にとって、この戦略は効果が見込めないのです。

中小企業に求められる戦略とは?

答えは「狭く深く」です。ターゲット層を徹底的に絞り込み、顧客側の課題や悩みに寄り添ったメッセージを発信する。これこそが中小企業に適したアプローチです。

成功事例を見てみましょう:

  • 製造業の部品メーカーが「困っている、問題が生じている部分のみの製造関与」を前面に出し、大手メーカーからの直接取引を実現
  • 中小規模のシステム開発企業が「IT知識に自信がない人でも理解できる二人三脚の開発計画づくり」を強調し、独自のポジションを確立
  • 産業機器メーカーが「最新情報・顧客が知らない革新情報を常に伝える追加価値」という価値を強調し、業界内での評価を向上

このように、自社ならではの価値を見出し、それを軸にしたブランディングを展開することで、大手にはない魅力を打ち出すことができるのです。

TRUSTで築く揺るぎないブランド

ブランド構築の基盤となるのが、ベレネッツが25年以上の実績から確立した「TRUST理論」です:

- 透明性(Transparency):企業の正直さ、誠実さ

- 衝撃性(Remarkability):印象に残る独特な特徴

- 独自性(Uniqueness):他社との明確な違い

- 必然性(Significance):選ばれる必然的な理由

- 物語性(Tale):共感を呼ぶストーリー

この5つの要素を効果的に組み合わせることで、予算をかけずとも強力なブランドを構築することができます。

詳しくはこちらのページでも解説しています。

ブランディングの本質を見極める

最後に覚えておきたいのは、「ブランディングはロゴや広告ではない」ということ。顧客の心に響く価値を見出し、それを効果的に伝えること。それこそが本質的なブランド戦略なのです。

あなたの会社にも、必ず「隠れた価値」があります。それを発見し、効果的に発信することで、大手企業とは異なる、独自の存在感を確立することができるのです。

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