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非広告とは何か、説明しよう。【どんな会社でも効果のある手法】

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当社が2000年から20年以上使っている「非広告」という言葉が検索されています。
また嬉しいことに、色々な人が使うようになってきました。
非広告という言葉の意味を聞かれることも多くなってきたので、ここで説明してみようと思います。

実際にはいくつかの変化を経て、今に至っています。

マス広告は効果がないと思った
20年以上前に時を戻します。
当時私はN T Tドコモの広告宣伝担当でした。今のようにネット広告隆盛の時代ではなく、テレビC M、新聞広告、町中の大きな電飾看板などが広告の中心でした。
(実際にドコモのC Mはテレビでいまだによく見かけるし、看板もそこらじゅうに大きいものがありますが。。)

私が在籍した当時は新たな携帯電話会社がどんどん参入してきて、料金競争をしてくることと、ドコモに対してのネガティブキャンペーンをしてくることから、シェアはどんどん下がっていきました。

ちなみにネガティブキャンペーンとは、誹謗中傷の類ではなく、単に「N T Tは高いよ!」という感じです。ネットで比較ができる時代ではなかったので、それだけでも「なんかそうかな〜」と思ってしまう時代でした。

さて、広告宣伝担当だった私は、ここで現実を目の当たりにします。

知名度は上がっていく=C Mで旬なタレントを使っているのでみんな「C Mは知っている」
でも「シェアは下がっていく」

町中の目抜き通りで大きい看板をみる=「ドコモという名前は認知している」
でも「シェアは下がっていく」

電車の車両ジャック広告(ひたすらドコモの広告で埋め尽くすもの)を行う=「そこに登場するタレントに注目は集まる」
でも「シェアは下がっていく」

日本でトップランキングに入るくらいの広告宣伝費を支出をしてもこんな状態。

そこで悟ったのは、「広告だめだわ」

ちなみに、20年以上前のことなので、広告だめだわ、という言葉の中に今で言う、「ネット広告」は一切入っていません。「マス広告」のことです。
ネット広告、特にyoutube広告・facebook広告などのA I連動で、ターゲティングできる精緻な広告は有効だと思っていますから。

広告は「PUSH」だから反対の非広告に
広告はP U S H。つまり「押し付ける」ものです。
あなたもみたくない時にC Mが流れたり、鬱陶しい営業電話がかかってきたこともあるでしょう。

C Mばかりでなく、営業活動(訪問系)、D M、営業電話、他の広告も全部P U S Hです。
つまり欲しくない人に「押し付ける」ものです。

では人が「引き寄せられるもの」はなんでしょう?
英語ではP U L Lです。
引き寄せられる、惹きつけられる、という場合って、どんな時でしょうか?

・自分の問題・課題がわかっていて、解決したいと思っている状態
・解決策を探している状態
・問題が具体的な課題や解決策とは結びついていない
・悩んでいる、困っている、理想に憧れている
・解決してくれる商品があることに気づいていない

このような状態ではないでしょうか?

問題が深刻であればあるほど、人は動くようにできています。
つまり「自分から行動する」ということです。

多くの会社にできていないのは、「見込み客の体験価値を上げる」ということです。
見込み客が悩みを持ってその根本理由を明らかにしようとしたり、解決法を探していたり、という段階で「この会社が解決法だ!」と思ってもらえる。
その仕組みこそ「未然の体験価値を上げる」ということです。

うちの会社であればブランディングで使っている「P U L Lメソッド」がたくさんあるので、それらを使えば、まずは「こちら側を凝視してもらえる」ということです。
しかもそれをネット広告などで使えば、他の広告を差し置いて、「注目してくれる」、しかもクリック後のL Pなどを見れば「体験価値が上がる」という仕組み。

これが「非広告」なのです。
つまり広告であったとしても、広告に見えない、というものですね。
本当に自然に腹落ちするのです。

非広告は広告を否定するものではない
非広告は広告を否定するものではないです。

確かに、うちの会社では20年以上全く広告を使わずに、誰でも知っている大企業、有名企業などの「コンペせずに」「単独指名で」「営業もせず(もちろん連絡を受けた後のプレゼンテーションはしますが)」獲得できています。

ただ、この状態はたまたまであって、事業を行なっている以上、いつくるかもわからないP U L Lでひたすら耐えろ、と言っているわけではありません。
事実、ここ数年では、うちの会社もネット広告も使うようになり(特にyoutube広告、facebook広告)、CTR(クリック率)も非常に高い状態です。

つまり、非広告は「広告を出さない」ということではなく、「P U S Hではない」伝達メソッドということになります。

BtoB企業でも絶対的に有効な非広告メソッドを社内でインストールすべきだと心から思います。(プレゼンも上手くなりますよ!)

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