from ベレネッツ代表 平松誠一
あらゆることでスピードが遅い企業があります。
・検討
・吟味
・次ステップ移行
・決断
・プロジェクトキックオフetc
さらにはメール返信まで遅い会社ありますね。
今までこのような遅さというのは、
日本企業に対してずっと言われてきたことなので、
いまさら?という感じがするかもしれません。
ベレネッツの顧客企業でもこのような会社は多くありました。
何でも遅い、ということで、結局・・
- 絶妙のチャンスを逃す
- やらない方がよい、やらない方がリスクないかも、
というネガティブループがうずまき、
結局以前と何ら変わらない状態のままを繰り返す - 業界外のベンチャーにごぼう抜きにされ、
「うちもそこは目を付けていたのですよ」という負け惜しみを言う - 役員・決裁権限者が悪い、という論理になり、
会社全体が冷え込む(何もできない会社だ・・というあきらめ) - 社内から革新的な取り組みの芽が出てこなくなり、転職者が増える
という状態に陥ってしまうのです。
これ全部、ベレネッツの顧客企業であったことです。
遅い会社って、実は社員自体は自社がスローであると思っていないことが多いです。
自社のスタンダードがそのスピード(=比較すると遅い)なのですが、
比較したり、外部から指摘されない限り、気付かないからです。
早く決断、早く動く、という感覚が普段の「慣れ」で麻痺してしまっているのです。
このような「常に遅い環境に慣れてしまった」状況は改善は可能です。
一方、属人的な結果遅い、ということではなく、
社内環境自体が遅延が原因だった場合・・
例えば、オーナーが強大な権限を持っていて、
社内で進めようにもクビを縦に降らない、
例えば、上場企業なので、稟議に非常に時間がかかる、
会社内の部署が縦割りになっており、関係ない管理職を理解させることが難しい、
このような場合、どうすべきかをお話ししていきます。
「共通の敵を作る」
共通の敵ってわかりますか?
あなたの会社にとって競合他社ということではなく、
社内で進行するために障害となる「経営陣」や「決定者」に対して、
分かりやすい共通の敵を見せるということなのです。
共通の敵とは、「市場を取り巻く環境」でもよいですし、
最近とみに伸びてきた「ライバル企業」でもよいです。
もしくは、あなたの属する市場が縮小しているようであれば、
「縮小していくマーケット」を敵にするということなのです。
今まで、社内の人に対して厳しく言っていた経営者も、
我々(経営陣+社員)と彼ら(共通の敵)という
構図を作ることで、一気に判断が変わることがあるのです。
「我々」に経営陣を引き込んで、「彼ら」=共通の敵を倒そう、
ということで、心理的に共通の敵へと集中させるのです。
ちなみに、私が行うプレゼンは、必ず経営陣や決裁者と
共通の敵が見えるようにします。
故に、プレゼンが終わるころには、
「ベレネッツさんと一緒にやっていきたい」という流れになっているのです。
本当に効果的です。
この「共通の敵を作る」っていう戦略は。