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配当増でも株主が増えない?企業価値を伝えるブランディング戦略

なぜ配当増だけでは不十分なのか?

昨今ベレネッツで受ける悩みに「株式の配当金を増額したが、想定したような株主数の増加が達成できない」というものがあります。昔から上場企業からの多いお問い合わせが「上場しているが認知度が上がらない」「上場しているが今ひとつ強みや差別化要素が伝わらない」という認知度部分の悩みでした。

ところが昨今の流れで、株主還元しているのに人気が出ない、という悩みが多くなっているのです。

このように多くの企業が配当金の増額を決定しても、期待通りに株主数が増えないというジレンマに直面しています。

この理由をブランディング的に見るとわかりやすいです。

現代の投資家が単なる配当利回りだけでなく、より本質的な企業価値を重視しているからです。

実際、近年の投資環境では、配当利回りの高さは投資判断の一要素に過ぎません。ESG投資の台頭や、持続可能な成長への関心の高まりにより、投資家の視点は大きく変化しています。企業の将来性、社会的価値、経営の透明性など、様々な要素が投資判断に影響を与えているのです。

配当増額は確かに重要な施策ですが、それだけでは企業の本質的な魅力を十分に伝えきれていない可能性が高いのです。特に、若い世代の投資家は、企業の社会的意義や革新性により強い関心を示す傾向があります。

 株主が増えない本当の理由

 1. 企業価値の伝達不足

配当政策が安定していても、その背景にある企業の強みや成長戦略が十分に伝わっていないケースが多く見られます。

例えば、

  • 優れた技術力や市場シェアがあっても、その価値が投資家に正しく理解されていない
  • 将来の成長戦略が具体的に示されていない、または効果的に伝わっていない
  • 財務指標の改善だけでは、企業の真の競争力や市場での独自性が見えにくい状態が続いている

などです。

 2. 投資家との心理的距離

一般的なIR活動では、数値やファクトの伝達に重点が置かれがちで、投資家の感情に訴えかけるコミュニケーションが不足しています。

この部分はベレネッツでは「ストーリー」と表現しています。

  • 決算説明会やIR資料が事務的で、企業の魅力や熱意が伝わりにくい
  • 経営者の想いや企業理念が投資家の心に響くような形で表現されていない
  • 業績数値の報告だけでは、投資家との感情的な結びつきが生まれにくい状況が続いている

 3. ブランド認知の課題

多くの企業が、市場での存在感や独自性を効果的に示すことができていません。

  • 業界内での優位性や特徴が、投資家にとって分かりやすい形で示されていない
  • 競合他社との差別化要因が明確に伝わっていない
  • メディアでの露出が限られ、企業としての認知度向上が進んでいない

 ブランディングによる解決アプローチ

 1. 禁断のブランディングによる企業価値の再定義

ベレネッツが提供する「禁断のブランディング」は、従来のIR活動では見過ごされていた隠れた企業価値を発掘し、投資家の心理的トリガーに直接訴えかける革新的な手法です:

ベレネッツ独自のT.R.U.S.T.フレームワークを活用した体系的な価値再構築

  •  Transparency(透明性):経営の透明性と誠実さの可視化
  •  Remarkability(衝撃性):市場における独自の強みの明確化
  •  Uniqueness(独自性):競合他社との差別化要素の強調
  •  Significance(必然性):投資する必然性の創出
  •  Tale(物語性):感動を呼ぶ企業ストーリーの構築

T.R.U.S.T.フレームワークについてはこちらをご覧ください。

投資家の深層心理に響く価値提案の実現

  • 数値だけでない、企業の本質的な価値の言語化
  • 投資家が共感できる企業ビジョンの明確化
  • 長期的な成長ストーリーの構築

 2. 時短ブランディングによる迅速な認識改革

従来のブランディングでは時間がかかるとされてきた投資家の認識改革を、短期間で実現する革新的アプローチです。

投資家が持つ既存の認識や思い込みの迅速な転換

  • 企業に対する固定観念の打破
  • 新たな投資価値の提示
  • 短期間での具体的な成果創出

効果的なコミュニケーション戦略の展開

  • ターゲット投資家層に響くメッセージの設計
  • 複数のコミュニケーションチャネルの最適活用
  • 継続的な情報発信体制の構築

 3. 非広告型マーケティングによる自然な価値訴求

ブランディングによって体験価値が言語化され、見える状態になった後に、間髪入れず外部へのコミュニケーション活動を始めなければなりません。
ベレネッツでは押し付けがましくない、投資家の自然な興味を喚起する情報発信を「非広告型マーケティング」と呼んでいます。

深層的なニーズに応える価値提供型コミュニケーション

  • 投資家が本当に知りたい情報の提供
  • 業界トレンドと自社の強みを結びつけた情報発信
  • 投資家の課題解決につながるインサイトの提供

長期的な信頼関係構築

  • 定期的な対話機会の創出
  • 投資家フィードバックの収集と活用
  • 継続的な企業価値向上の取り組みの可視化

 期待される成果と次のステップ

このような包括的なブランディング戦略を実施することで、以下のような具体的な成果が期待できます:

 短期的な成果

  • IR説明会への参加者増加
  • 企業サイトのIRページへのアクセス向上
  • メディアでの露出増加
  • 株主問い合わせの質的向上

 中長期的な成果

  • 投資家からの自発的な関心の高まり
  • 企業価値の適切な市場評価
  • 長期保有を志向する質の高い株主の増加
  • 株主構成の最適化と安定化
  • 株価の適正評価の実現

ベレネッツは25年以上にわたり、700社を超える企業のブランディングを支援してきた実績があります。
この経験を活かし、配当増策を十分に活かしきれていない企業の皆様に、効果的なブランディング戦略をご提案いたします。

 具体的なアプローチ

  1. 現状分析と課題の明確化
  2. カスタマイズされたブランディング戦略の立案
  3. 段階的な施策の実施
  4. 効果測定と戦略の継続的な改善

まずは無料相談で、貴社の現状と課題についてお話しさせていただければと思います。
企業価値を効果的に伝え、投資家との強い絆を築くための具体的な戦略をご提案させていただきます。

「配当増だけでは動かない現代の投資家の心を、どう掴むのか」―その答えは、企業価値の本質的な訴求にあります。
ベレネッツの革新的なブランディングアプローチで、その扉を開いてみませんか。

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著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在、企業ブランディング支援会社の株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代は、その潤沢な広告予算で業界TOPを突き進むことができると思っていたところ、はるかに広告投資額の少ないNCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「これからの時代、ブランドの支持を得るには押し込むようなPUSH的戦術やマス媒体での広告戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

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