JINSというメガネチェーンがあります。
数年前に流行った3プライス制(3000円、5000円、8000円とかの価格帯で売るようなシステム)で有名になった企業です。
http://www.jins-jp.com
そのころ、3プライス制のメガネチェーンは雨後の竹の子のごとく現れ、
弊社のロゴ作成サービス(www.logo.jp)でも金券ショップなどの異業種からの同カテゴリーへの
参入のロゴなど一式のイメージを作成したことがありました。
「3プライス制=差別化できない」ものです。
なぜなら多くのメガネが韓国で作られており、デザイン的にも同じようなものが多く、
価格もほぼ同一なので明確な差別化ができないのです。
今のJINSはどのようになっているのでしょう。
低価格のメガネは相変わらず販売しているのですが、3プライス制というカテゴリーからはずれ、
「リーズナブル」かつ「付加価値」を持ったメガネメーカーに脱皮しました。
パソコン使用者の疲れ目防止用メガネやシステムエンジニア向けのメガネ、アスリート用メガネなど、
ある特定のユーザーに価値を与える商品群を次々にリリースしているのです。
低価格戦争は企業を疲弊させます。
顧客に付加価値を提供する。これこそ、普通の会社が特別な会社に脱皮する重要な要素です。
付加価値とは、顧客にとっての競合からは得られないメリットです。
JINSが過去最高益になっているのは、差別化できる付加価値の出し方に気づいたからなのです。