ビジネスネタ
知的財産に関するあれこれ知識①
投稿日:2018-04-16 更新日:
以前、
ビジネスパーソン知っトク情報_
知的財産権入門の入門
というシリーズで
知的財産権に関する基礎的なところ
を学びました。
今回からは、
不定期ではありますが、
もう少し、掘り下げた内容を一緒に
学んでいけたらと思います。
今回は、
以前の復習の意味も込めまして
知的財産権の全体像についてお話します。
財産権とは
![](https://corporate-branding.jp/blog/wp-content/uploads/2018/04/bag-3193368_960_720-300x255.png)
私たちには、
「財産権」という権利があります。
意味は解説しなくてもわかりますよね。
文字通り、私たちがイメージしているとおりの
「財産」です 笑
この財産権は大きく3つに分かれています。
債権
物件
知的財産権
そう、
知的財産権は財産権の1つという位置づけ
なのです。
知的財産権とは・・
![](https://corporate-branding.jp/blog/wp-content/uploads/2018/04/intellectual-property-525703_960_720-245x300.png)
知的財産権とは、
知的財産の創作者などが、
その知的財産を排他的・独占的に使用する
ことができる権利
と定義されています。
そして、この権利は、
個々の法律によって規定されています。
知的財産権の種類
![](https://corporate-branding.jp/blog/wp-content/uploads/2018/04/mark-516277_960_720-300x212.jpg)
「知的財産法」という法律はありません。
例えば、
著作物に関しては著作権法
商標に関しては商標法
特許に関しては特許法
:
というように、
個々に制定した法律があって、
それらの総称として
知的財産に関する法律といったりします。
現在、
知的財産に関する法律は
次の7つがあります。
①著作権法
②特許法
③実用新案法
④意匠法
⑤商標法
⑥種苗法
⑦不正競争防止法
これらの法律は、
民法ではなく特別法で規定されています。
知的財産に関する法律と他の法律との関係
![](https://corporate-branding.jp/blog/wp-content/uploads/2018/04/social-media-3271590_960_720-300x200.jpg)
どんな法律でも、
ある法律単独での運用はできません。
知的財産に関する法律と密接な関係に
ある法律主なものは次の通りです。
・民法
・独占禁止法
・弁理士法
・関税法
特許戦略とは・・
![](https://corporate-branding.jp/blog/wp-content/uploads/2018/04/paper-3224638_960_720-300x196.jpg)
近年、
企業では「特許戦略」という言葉が
よく使われます。
特許戦略とは、
(顕在・潜在)競合他社の動きを
見極め・推測しながら、
特許出願するべきかどうか、
取得した特許をどのように活用するかを
企業として検討を行い、
検討結果に基づいた内容に沿って
各施策を進めていくしていくことを
言います。
特許を取る戦略もありますが、
特許を「取らない」戦略もあります。
特許を取らない戦略をとっている
代表的な企業にコカ・コーラがあります。
コカ・コーラの製法は
特許を取っていないのです。
なぜか?
それは、 特許を取得すると、
詳細な内容を公開しなければならない
からです。
つまり、
競合企業に手の内を明かすことに
なってしまいかねないのです。
特許で守られているといっても
その特許範囲を外す形で、
似たような製品を作ることが可能に
なるため、
権利保護とノウハウ公開=特許取得
を天秤にかけて、
ノウハウ公開の方が
デメリットが大きいと判断しているのです。
ただ、
このあたりの判断は非常に難しいです。
今日はここまでにします。
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