電気代は1ヶ月に1回は意識しますが、
電力メーターに意識がいく方は少ない
でしょう。関係者以外は。
普段は全く意識していませんが、
私たちの生活になければならないもの
はたくさんあります。
電力メーターもその1つです。
この電力メーターに、今、大きな変化が
起きていることをご存知でしょうか?
次世代の電力メーターとして、
スマートメーターの普及が進んでいます。
スマートメーターとは、通信機能を備えた
デジタル式の電力メーターで、
毎月の検針業務の自動化ができたり、
電気使用状況のデータを細かくとることが
できます。
詳細について関心のある方は、以下に
アクセスください。
http://www.tepco.co.jp/ep/private/smartlife/smartmeter.html
※東京電力エナジーパートナー
スマートメーター
スマートメーターの設置は、現在、
電力会社の方で、既存の電力メーター
からの入れ替えが行われています。
また、電力自由化に伴って、
新電力会社に乗り換えるときに
スマートメーターが設置される場合
もあります。
スマートメーターの導入で、
電気料金メニューがこれまでよりも
多様化できて、どのように省エネ
すればよいかも、より精緻にわかる
ようになります。
この動きは、世界的なものですが、
各国それぞれ事情があり、
例えば、
スウェーデンやイタリアなどは
ほぼ100%の普及率、アメリカ
は40%超、イギリスは数%どまり
と普及度にばらつきがあります。
ちなみに、日本は、
7,800万台超の電力メーターが
設置されていますが、そのうち、
30%ほどがスマートメーターに
なっています。
2024年末までに設置が完了する
ことを目標としています。
日本での電力メーターの大手は
以下の企業です。
大崎電気工業
東芝
三菱電機
富士電機
皆さんが知っている重電メーカーの
名前が並んでいますが(実際には
子会社が事業を行っている)、
シェアトップは大崎電気工業と
いう企業です。
一般的な知名度は低いですが、
老舗の一部上場企業です。
2018年3月期の売上高は
787億円(連結)もある大企業です。
スマートメーターの利用は電力だけ
ではありません。
電力をいつ、どの程度使っているの
かが細かく(30分毎)わかるので、
私たちの生活リズムがわかります。
いずれ、
ヘルスケア分野やセキュリティ分野、
福祉・介護分野などのサービスと
結びついてくることは間違いありません。
余談ですが、
従来の電力メーターは、検針員が目視
で検針する必要があります。
この検針員、アルバイトやパートの方
が主に行っているのですが、この方々の
「雇用」が失われるということで、
それなりの抵抗があるようです。
とはいえ、メーターは電力だけでは
ありません。
水道やガスもメーターがあって、これら
もアルバイトやパートの方が主に検針
を行っています。
現在でも求人サイトに掲載されています。
さらに、余談の余談ですが、
私たちのオフィスや家庭まで電気を
運んでくれる「電力線」。
この電力線は通信にも使えるんです。
電力線搬送通信といって、電力線を
通信回線としても利用する技術が
あって、実用化されています。
今日はここまでにします。