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Practice Manual
禁断のブランディング実践マニュアル

今すぐできるライティングスキルの改善

あなたは今この文章を読んでいます。
あなたの顧客も同様で、あなたのWEBサイトの文章や説明資料の文章を読んでいます。
今は動画の時代だ、という人も多いですが、原稿自体は文字なのです。
原稿を用意せず動画を撮影できる人も多いですが、動画スクリプトとして打ち出せば、結局文字原稿になるのです。

つまり、デジタル時代だ、動画時代だ、とは言っても、最終的に必要なものは「ライティング」なのです。
ライティングは頭から浮かんできた言葉を書き綴るというものではなく、ある程度の「型」が存在し、それらを組み合わせて使う「技術」が必要になります。

この技術を理解し、ライティングが上手にできるようになるとどうなるのでしょうか?

あなたの代わりに「売ってくれる」のです。
ライティングはあなたのマーケティング戦略上のコミュニケーションのコアであり、結果的に顧客の心に響くメッセージは、ビジネスの成果に直結するのです。
またここで忘れてはならないのは、ただのライティングスキル向上ではなく、「禁断のブランディング」の考え方をライティングに応用することです。

【禁断のブランディングとは】

通常のブランディング手法を超えて、人々の心理的トリガーに直接訴えかけることで、顧客の心に強烈な印象を残す手法です。
この手法は、他のブランディング手法では得られないような強烈な印象や興味を引き起こすこと

今すぐできるライティングスキルの改善

STEP1:ライティングの目的を明確にする

まず最初にすべきことはライティングの目的を明確にすることです。
良いライティングをするにはまずは「目的を考えること」から始まります。
目的の例ですが、販売目的、見込み客の集客、求人、最後の成約目的、動画作成、Meta広告(これは結構文章入れられるので)などがあります。

またこれらの目的でライティングしても「刺さらなければ」意味がありません。つまり読み手が刺激されなければ、その目的は達成されないのです。
ぼんやりプレゼンしても、相手は反応しないということです。

禁断のブランディングの考え方を取り入れたライティングでは、販売目的のライティングでも、ただ製品を紹介するのではなく、顧客の内面に潜む欲求(問題解決したい、イライラ解消したい、悩みを解消したいetc)や好奇心を刺激するようなトリガーを持たせる必要があります。

例えば、弊社のように「企業向けのブランド構築」を行っている場合、ライティングの目的として「ブランディングのコンサルティングのサービス概要」を伝えるのではなく、「競合他社と差別化でき、そのユニークなポジショニングに顧客が反応する」ことを伝えるというように、顧客の行動に大きな影響を及ぼす感覚を呼び覚ますことが目的となります。

STEP2:ターゲットを理解する

顧客が認識している「欲求」に合わせたメッセージを作成することが、ライティングの鍵ですが、さらに顧客の表面的なニーズ(願望的なニーズが表面的といえます)だけでなく、彼らが普段は認めたくないような内面の悩みや問題、イライラに焦点を当てます。
あなたは案外このイラストで言えば、海面に出ている部分の欲求(好意、欲望、要求)に目がついてしまうかもしれません。
しかしながら、顧客が一番動く要素は、海面に潜っている(無意識部分)の痛みとか恐怖とか不安を取り払うことです。
まずはターゲットの欲求をしっかり理解することが先決です。

STEP3:ベネフィットを前面に:

あなたの商品やサービスを使った顧客が実際に体験するベネフィット(体験価値と言います)を強調することで、製品やサービスの価値をあらかじめ伝えることができます。さらに加えてすべきことは、ただのベネフィットではなく、顧客が普段は口に出せないような秘めた欲求、もしくは無意識に持っている欲求を満たす・解決することを強調します。

例えば、メガネが本来持つ「視力が悪い人でも見えやすくする」という機能よりも、メガネをかけることで「かっこいいと言われる」人物を作り出したい、という欲求に焦点を当てます。

STEP4:ストーリーで感情に訴える

人々は数字や事実よりも物語/ストーリに惹かれます。
なんとなくテレビを見ていて、見ず知らずの人の物語についつい惹かれてしまったことはないですか?
TikTokやInstagram ReelsやYouTube Shortsでも同じです。つい誰かの物語に没入してしまうことは誰にでもあります。
ストーリーは特に、欲求レベルが高くない、つまり無意識層に効果的です。
なんとなく見ていたら、「あ!そうだった」というように気づく感じです。

つまり、禁断のブランディングのエッセンスを取り入れたライティングでは、ただのストーリーではなく、無意識に抱いていた欲求を呼び起こす衝動に火をつけるような物語を共有するのです。

STEP5:クリアなオファーを提示する

オファーとは「取引条件」のことです。
購入してくれたら何がプレゼントされるのか、というシンプルなものから(特典)、返品保証もオファーですし、複数購入で1個無料になるもオファーです。

オファーがあることにより、最終的な購入や契約のトリガーになります。
つまり、オファーの価値を高めれば高めるほど、最終制約に近づくのです。
禁断のブランディングを取り入れたライティングでは、ただのオファーではなく、顧客が抑えていた衝動を解放するようなオファーを提示します。

例えば、「今すぐ登録して、初回購入で10%オフ」というオファーに、「あなたがいつも探していた品薄で入手できなかった希少品を手に入れるチャンス」という呼び水を加えます。

STEP6:緊急性を演出する

「2日間しか募集しません」といった言葉を使って、顧客が今すぐ行動を起こさなければならない理由を作り出すのが緊急性です。
禁断のブランディングを取り入れたライティングでは、「86%の人間は締め切りギリギリまで行動をためらっていてチャンスを逃すという統計がある」といった文章を用意し、目をさめさせる演出します。

STEP7:継続的なPDCA

素晴らしい文章は一度で完成するものではありません。
公開した後も「市場や顧客の反応」を見ながら、顧客が意識的、無意識的な欲求にどれだけ応えているかを常に評価し、改善していってください。
WEBページの場合、どこまで読了されたかわかるツールもありますし、そのページでの継続滞在時間や離脱率もわかります。
常にデータを見る癖をつけ、継続的なPDCAを続けていってください。

ライティングは単なる文字を並べる作業ではありません。
また思いのまま、書き殴る行為でもありません。
あらかじめしっかり計画し、上記のステップを実践することで、事業上の目的達成へと導くことができるでしょう。
最後に忘れてはいけないのが、顧客の心の奥深くに眠る欲求を呼び覚ますエッセンスを必ず入れ、彼らの行動喚起させるようにしてください。

著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在は、株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代より、年間150億以上の広告費を運用する経験を持ったが、NCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「今の時代、PUSH的かつマス媒体での戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

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