ユニクロのヒートテック。これは一大ブームになりました。
冬でも暖かい下着、ということで保温性がある下着という触れ込みで、保温性ばかりでなく、耐湿性、静電気防止、抗菌、防臭など、発売してから毎年バージョンアップしていった商品です。
ここで注目したいのは、もともとの素材を開発したメーカーである東レです。
彼らはこの機能性素材を次々と開発しており、ユニクロとの「ヒートテック」ばかりがスポットに当たっておりますが、イトーヨーカ堂やしまむら、ワールド、ユナイテッドアローズなどにも別の機能性素材を提供している繊維界の新素材の巨人なのです。
繊維事業といえば、高度成長期に脚光を浴びた事業という印象もあり、ハイテクとは言えません。ところが、東レはこの分野で機能性素材を次々に開発し、他企業とタッグを組んでヒットを飛ばし、繊維に再び脚光を当てたのです。
東レは実際に繊維部門の収益が非常に高くなっていると言うことですが、注目したいのは東レというブランドです。様々なコラボレーション先のプレスリリースでも「東レと共同開発した」という言葉があるように、素材開発メーカーとしてのブランドは確実に上がっています。
単なる素材メーカーではない、競合と差別化できる新しい付加価値を生み出す会社。それはBtoB企業にとって顧客から選ばれる最大のブランディング要素なのです。
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競BtoB企業こそブランディングが必要です。 Corporate Branding Adivisory(CBA)のブランディング・ブランド構築