コラム

知識としてのブランディング vs 生き残り策としてのブランディング

投稿日:2022-07-14 更新日:

ブランディングというキーワードをGoogleで検索してみると、
サジェスト(推薦キーワード)で

・ブランディングとは
・ブランディング 簡単に
・ブランディング 意味
・ブランディング 目的
・ブランディング 使い方
などがリストアップされます。

結局、ブランディングという言葉はなんだかキャッチーだけど、
「よくわからない言葉」なのでしょう。

これが同じカタカナの言葉:
「プロモーション」「コンテンツマーケティング」
「アフィリエイト」「WEBマーケティング」「セールス」
「プレゼンテーション」だと、少なくとも何をやるか、
何を目的にするか、は理解できるんですけどね。

まずこの画像見てください。

差別化

1人だけ目立ってますよね。
いわゆる「差別化」というものです。

でもこの人、ちょっとだけ違う方向向いているだけで、中に混ざってしまうと特色なくなってしまう・見えにくくなるかもしれません。

ブランディングって「差別化」だと思っている人が多くて
「差別化の罠」にとらわれて会社も非常に多いです。

差別化を無理にしようと思うと、見込み客にとって
「よくわからん商品・サービス・会社!」になってしまう危険性が高いのです。
つまり、見込み客が理解できるレベルの差別化になっていない、
超ニッチなところでの差別化に走ってしまう場合が多いため、その結果全然わからない状態に陥るのです。

これが「差別化の罠」です。

ではブランディングとは結局何をすることなのでしょう?

下の画像を見てください。

気づき

何か反応してますよね?

そうです。

―あなたの理想的な顧客(もしくはターゲット)に
―これこそ必要なものだ、解決策だ、という
―反応を起こすこと

なのです。

景気が悪い状態(日本はずっと何十年もそんな感じですが)の中で、生き残るために必要なことは「選ばれること」です。
たとえ、あなたの業界が景気が悪くない状態でも、競合他社がしのぎを削っている中で、他社に先駆けて「選ばれること」が最も重要です。

そうです。
ブランディングは、意味のわからない知識系の話ではなく、生き残るための策なのです。

ブランディングさえ企業で導入してしまえば、
・無名でも問題ありません。
・会社が小さくでも問題ありません。
・広告に頼らなくても問題ありません。
・価格競争しなくても問題ありません。
・社名変更やロゴリニューアルも必要ありません。

必要なことは、あなたの「ターゲットがこっちを向いてくれる戦略を作ること」です。

これが本当のブランディングです。

著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在、企業ブランディング支援会社の株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代は、その潤沢な広告予算で業界TOPを突き進むことができると思っていたところ、はるかに広告投資額の少ないNCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「これからの時代、ブランドの支持を得るには押し込むようなPUSH的戦術やマス媒体での広告戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

-コラム
-, , , ,

Copyright© 企業ブランディングコラム ベレネッツ・ジャーナル , 2025 All Rights Reserved.