本日は、企業信用調査会社を使わずに、簡単に企業(特に中小企業)の信用度がわかる方法についてお話ししたいと思います。
ただし、その企業の信用度の「一側面」だということを理解した上で、使っていただければと思います。
企業の信用度がわかる簡易的な方法とは・・・
先方の会社案内に記載されている取引先一覧の中の『取引先の上場企業(老舗であればあるほどよい)に、直の取引「口座」を持っているかかどうかを聞く』です。
大抵の企業のWEBサイトの会社案内ページや会社案内資料には、取引先企業の一覧が掲載されています。
その取引先企業の中で上場企業の掲載があった場合、その上場企業に直の取引「口座」を持っていれば、その企業の信用度は高いです。
その上場企業が老舗であればあるほど信用度は高くなります。
上場企業は、企業と取引を行う場合、簡単には口座を作らせません。
多くは、上場企業の子会社or関連会社or長年取引のある商社/商社的位置づけの企業を経由させて取引します。
つまり、間に企業を「かませて」納品させたり、お金を支払うような形をとるケースが多いです。
これは上場企業側のリスク管理の一環なのですが、どういうリスクかについては、長くなるので今回の記事では省きます。
中小企業が上場企業に直の取引口座を持つ意味とは・・・
重要なのは、上場企業に「口座」を持つということは、取引する企業(特に中小企業)側にとって、信用度が高いことが「証明された」こととほぼ同じことだということなのです。
上場企業は一昔前の不況時に取引先の大きな見直しを行い、直接の取引先を大幅に減らしていて、新規取引の場合は、上述のように間に企業をかませる場合が多いので、今、上場企業に「口座」を持っているということは価値が高いと言えます。
このため、取引先企業一覧に上場企業があった場合には、会話の流れの中で、取引している上場企業に直接の取引口座を持っているのかどうかを聞くと、その企業の信用度がわかるのです。
中小企業は、「新規に」上場企業と直の取引「口座」が持てることを非常に喜びます。
その上場企業との取引額が、非常に少額(場合によってはゼロ)であってもです。
なぜなら、直の取引「口座」を持てたことは、上場企業の厳しい取引基準をクリアしたということだからです。
そしてそれは、自社の信用度を飛躍的に高める効果があり、他社と商談を行う場合にも重要な意味を持つため、非常に価値の高い、会社にとっての「資産」になるからです。
本日はここまでにしたいと思います。
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