マーケティングとブランディング戦略の違いがよくわからないまま、日々の業務に追われている企業の方って多いのではないでしょうか?
このままではまずいですね。
ここでは、この2つの戦略の違いを正しく理解することの重要性をまずは解説していきましょう。
まず、マーケティングは主に短期的な販売促進活動に重点を置いているのに対し、ブランディングは企業の価値観、アイデンティティ、顧客との関係性など、より長期的な視点で企業の在り方を構築していくことに重点を置いています。
この違いを明確に理解していないと、短期的な売上げ重視のマーケティング施策に偏ってしまい、ブランドの本質的な価値を見失ってしまう可能性があるのです。
また、自社の強みや独自性を打ち出せていないと、競合他社との差別化ができず、価格競争に巻き込まれてしまうかもしれません。これでは、利益率の低下を招き、長期的な競争力を築くことができません。
そこで、どのような要素がブランディングには重要か、となるのですが、ベレネッツの25年以上に及ぶ企業ブランディングの経験の中で、「ある要素」が入っていると強いブランドになるということがわかっています。
BtoC企業ばかりでなく、BtoB企業でもです。
ある要素とは、ベレネッツ独自のブランディング理論「T.R.U.S.T.理論」(トラスト理論)です。
T.R.U.S.T.とは、透明性(Transparency)、衝撃性(Remarkability)、独自性(Uniqueness)、必然性(Significance)、物語性(Tale)の頭文字を取ったものです。
例えば、透明性を高めるために、企業の理念や価値観、製品の製造過程などをオープンに共有することで、顧客からの信頼を獲得することができます。また、衝撃性のある製品やサービスを開発したり、製品やサービスに関することで、顧客にとっては衝撃を及ぼすような要素を見える化すれば、顧客の興味や関心を惹きつけ、強い印象を残すことができるとのことです。
さらに、自社の商品やサービスが他社と比べてどのような独自の価値を提供できるのかを明確にし、それを顧客に効果的に伝えていくことが大切です。加えて、ブランドストーリーを活用することで、顧客の感情に訴えかけ、ブランドへの共感や愛着を深めていくことができるのです。
実際に、これらの戦略を実践して成果を上げている企業の事例も多くあります。例えば、あるECブランドは、スペックや機能の説明を全面に出すのではなく、製品到着後の顧客が一番困る施工やメンテナンス、修理の部分を圧倒的に伝わるようにしたことで、顧客からの信頼を獲得し、今では多くの有名企業も取引先になっています。また、ある不動産系ITサービスは、顧客の困った・悩み部分をどのように解決するかのケーススタディを数多く紹介するような形を取り、顧客に「そんなサービスあったの!」と衝撃を与え、業界内では震撼が走り、最終的に顧客からの支持を獲得しています。
こうした事例からも、T.R.U.S.T.理論に基づいたブランディング戦略の有効性があることはわかっていただけたのではないでしょうか。
みなさんも、マーケティングとブランディングの違いを正しく理解し、自社のブランドの強みや独自性を最大限に活かしながら、顧客との関係性を深めていくことが重要だと強く考えたのではないでしょうか。
今こそ行動に移すときです。
自社のブランド戦略を見直し、改善点を探ってみましょう。
新たな気づきや発見があるはずです。
無名企業でも、縁の下の力持ちのBtoB企業でも、地方の企業でも全く関係ありません。
ブランディング戦略と、マーケティング戦略の上手いミックスで、あなたの会社の不利な条件は消すことができるのです。