コラム

販促活動を代理店に丸投げしている会社の末路とは

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あなたの会社ではプロモーションを代理店に丸投げしていませんか?ノウハウがないから、社内でマーケティングノウハウがないから仕方ない、という実情は理解します。
しかし、マーケティング活動において「丸投げ」という言葉ほど危険な響きはありません。丸投げゆえに、現実には多くの企業がこの罠に陥っています。代理店への依存は一時的な解決策のように思えますが、長期的には企業の成長を阻害する大きな要因となりかねません。

代理店依存の悩みあるあるは?

弊社ベレネッツには、日々以下のような相談が寄せられています:
(東証プライム上場企業のような大きな企業からもきます)

  • 「代理店に販促活動を丸投げしているため、結果しか把握できない」
  • 「代理店に任せきりで自社にノウハウが蓄積されない」
  • 「代理店依存の状態から脱却したいが方法がわからない」

このような状況は、一見効率的に思えますが、実は企業の競争力を徐々に奪っていくサイレントキラーとなっています。

マーケティング活動の内製化の時代へ

もちろん、専門的なスキルがない場合は外部に任せるのが合理的な選択です。しかし、AIの発展やオンライン上の膨大な情報リソースが利用できる現代では、「自社でノウハウを蓄積し、PDCAを回す」方が長期的な競争力につながります。

その理由は明確です:

  1. 対応スピードの向上:外部に依頼する時間を省き、市場の変化に即座に対応できる
  2. ノウハウの蓄積:改善のたびに社内に知識が残り、次の施策に活かせる
  3. 熱量の違い:自社製品を売るのに最も情熱を持てるのは自社の人間
  4. 高速PDCAサイクル:試行錯誤の頻度を高められる

内製化の壁:PDCAのCA問題

しかし、多くの企業がPDCAサイクルの後半、特に「C(チェック)」と「A(アクション)」でつまづいています。

「C」の段階では、自分自身の施策を客観的に評価することが難しく、どうしても甘い評価になりがちです。第三者視点で厳しく見ることは容易ではありません。

「A」の段階では、特に初期段階においてノウハウ不足から次のアクションが思いつかず、同じパターンを繰り返してしまいがちです。

ベレネッツの非広告型マーケティングという解決策

ここで、ベレネッツの「非広告型マーケティング」が注目される理由があります。このアプローチでは、PDCAの「CA」部分をベレネッツが担当します。

  • 「C(チェック)」:第三者視点で結果を厳格に検証し、外圧としての役割を果たす
  • 「A(アクション)」:単なる「Action」ではなく「Adjustment(修正)」として位置づけ、具体的な修正方法を提案

さらに「P(プラン)」段階では、700社以上の支援実績から得た知見を活かし、企業内で実行可能な企画立案をサポートします。この方法により、企業は徐々に自立しながらも、専門家の知見を取り入れることができるのです。

まとめ:自立と専門性の両立こそ王道

代理店への丸投げから、自社のノウハウ蓄積へ。しかし、その過程で専門的な視点は不可欠です。ベレネッツの非広告型マーケティングは、企業の「自立」と「専門的サポート」を絶妙にバランスさせるアプローチと言えるでしょう。

マーケティングにおける真の成功は、他者に依存するのでもなく、無謀に全てを抱え込むのでもなく、適切なパートナーシップの中で自社の能力を高めていくことにあります。あなたの会社は今、どのようなアプローチを取っていますか?

著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在、企業ブランディング支援会社の株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代は、その潤沢な広告予算で業界TOPを突き進むことができると思っていたところ、はるかに広告投資額の少ないNCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「これからの時代、ブランドの支持を得るには押し込むようなPUSH的戦術やマス媒体での広告戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

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