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禁断のブランディング実践マニュアル

今すぐできるプレゼン構成の改善

ビジネス現場でのプレゼンは、単なる売り込みでも、あなたが取り扱っている商材の情報伝達が目的でもありません。
プレゼンさえ上手く活用できれば、あなたの見込み客(聞き手)の心理的トリガーに訴え、契約・購買などの行動を促す「強力な武器」となるのです。

ただ残念ながら、多くの人々がプレゼンの際に緊張や不安を感じる、という事実もあります。
このガイドでは、プレゼンの成功の鍵となる6つのステップを紹介します。これらのステップは、「禁断のブランディング」の要素を取り入れ、あなたのプレゼンを次のレベルへと進化させます。
説得力のあるプレゼン、聞き手の心をつかむプレゼン、そして自分自身のブランドを強化するプレゼン。これらの要素をインストールすることで、あなたは確実に成果を出せるプレゼンができるはずです。

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確実に成果を出せるプレゼンを創り出そう!

1.プレゼン=説得の“芸術“

プレゼンテーションは、単に情報を伝えるだけの手法ではありません。
聞く人の心理的トリガーに深く訴え、プレゼンテーション側に優位な何らかの行動に導く強力な武器となるのです。
一般にビジネス現場でのプレゼンの機会は多いことと思います。
新しい商品/サービスの紹介、投資獲得のため、新企画内容の紹介、ビジネス戦略の共有、チームへの指示など、そのシチュエーションはさまざまです。

ここで、Appleのスティーブ・ジョブズのiPhone発表を振り返ってみましょう。彼のプレゼンは、単なるAppleの新製品紹介を超えていました。
未来のテクノロジーへのビジョン、そしてそれが私たちの生活にどのような変革をもたらすかを説得することなく、彼の言葉一つ一つに、情熱とビジョンが込められていました。
これは、深いストーリーテリングや心理的トリガー活用の良い例だと思います。

私は大舞台でのプレゼンはない、という人もいるかと思いますが、このエッセンスを取り入れることで、あなたのプレゼンは進化します。
つまり、情報を伝えるだけでなく、相手の心を動かす、説得の“芸術”を身につけることが、真のプレゼンの成功への鍵となるのです。
心をつかむ要素を駆使することで、プレゼンテーションは単なる情報伝達から、心をつかむ“芸術“へと変わるのです。

2.第一印象で心をつかむ

人は、意識的にも無意識的にも、その瞬間での第一印象を非常に重視します。
あなたも街を歩いていて、目の前に現れた人の第一印象で左右されることはありませんか?
この第一印象は、わずか数秒で形成され、その後のコミュニケーションや人間の関係性の土台となることがリサーチで解明されています。

あなたが知っている著名な話し手を思い浮かべてください。彼らは、その場の雰囲気やテーマ、そして聴衆の期待に合わせて、最適な服装やスタイルでステージに立っています。
これはただの偶然や流行に従っているわけではありません。
それは、聞き手の心をつかむための緻密な戦略の一部なのです。

アメリカのIT企業大手のスピーチを思い出してみてください。彼らの落ち着いた服装と言葉遣いは、多くの人々に深い印象を与え、そのメッセージをより強力に伝えました。
外見は、単に見た目を良くするためのものではありません。それは、聞き手の心に直接訴え、メッセージの価値や信頼性を高めるための強力なツールとなるのです。
適切な服装や身だしなみ、そしてその背後にある戦略を活用することで、プレゼンの効果は飛躍的に向上します。外見を軽視することなく、「心をつかむ戦略」として活用しましょう。

3.声とコミュニケーションの心理学

言葉を発する際、その内容だけでなく、どのように伝えるかが極めて重要です。
声のトーン、スピード、リズムは、メッセージがどれだけ心に響くかを大きく左右します。これは、単に情報を伝えるだけでなく、感情や情熱、さらには聴いている人の行動に至るまで影響を与える重要な要素です。

アメリカ大統領ケネディのスピーチを例に取れば、彼のスピーチの内容は確かに重要でしたが、それ以上に、彼の声のトーンやリズムが聴衆の心をつかんでいました。
彼の声は安定感があり、同時に情熱的で、多くの人々を魅了し、行動に移す力を持っていました。これは、聞き手の心理的トリガーに訴えかける独自のコミュニケーションスタイルの結果です。

このようなコミュニケーション技術は、特定の人々だけが持つ才能ではありません。
継続的な練習と意識的な努力によって、誰もが向上させることができるのです。
声のトーンやリズム、さらには言葉の選び方まで、これら全ては聞き手の心に訴えかける要素です。
プレゼンの際には、これらの要素を高度に意識し、心をつかむコミュニケーションを心がけることで、メッセージはより深く、より効果的に伝わります。

4.プレゼンする側のセルフブランディング

ビジネスの世界での成功は、単に商品やサービスの価値だけでなく、その背後にある個人のブランド価値にも大きく依存しています。
そのような「セルフブランディング」は、他者との差別化や信頼の構築において、心理的トリガーを活用することで、効果を最大化することができます。
自身のブランドや会社のポジショニングを明確にし、それを意識的に伝えることで、メッセージの伝わりやすさや説得力が飛躍的に向上します。

イーロン・マスクの例を考えてみると、彼は単にビジネスマンや技術者としてのイメージだけでなく、「未来を変える革新者」という心理的ポジショニングを持っています。
彼のプレゼンやインタビューは、このイメージを強化し、聞き手の心に訴える内容が多く含まれています。彼が語る未来のビジョンや技術の革新は、このポジショニングを補強し、聞き手に強く印象づけられます。

このように、自分の持つ強みや特徴、価値観を明確にし、それをセルフブランディングとして打ち出すことは、プレゼンの成功において非常に重要です。自分自身のブランドを深く理解し、それを活用することで、聞き手に対して独自性や信頼性を伝えることができるのです。

5.ストーリーの力

私たちが子供の頃、物語やおとぎ話に心を奪われた経験は、単に「おはなし」を聞くだけの行為を超えた、深い感情や共感を生むパワーの証明です。
この感動を引き出すストーリーテリングの技術は、ビジネスの現場でも極めて価値があります。
情報やデータをただ羅列するのではなく、それを心に響くストーリーに変換することで、聞き手の心の奥底にメッセージを届けることができます。

ストーリーは、情報を効果的に伝えるだけでなく、聞き手の心理的トリガーに訴える強力なツールです。
例えば、宮本武蔵の「五輪書」を振り返ると、彼の武士としての経験や哲学が、単なる教訓としてではなく、魅力的な物語として伝えられています。このようなストーリーは、聞き手の興味や共感を引きつけ、情報以上の価値を持つ教訓や哲学を心に刻み込む力を持っています。

情報やメッセージをストーリーの形に変えることで、それは単なる情報から、感動や行動を呼び起こす強力な「トリガー」へと進化します。プレゼンやビジネスコミュニケーションでストーリーテリングの技術を駆使することで、聞き手の心を深くつかみ、印象に残るプレゼンを実現することができるのです。

6.プレゼンは一回やって完成ではない

プレゼンのスキルは、発表が1回終了したからといってそこで終わりのものではありません。
むしろ、最初の1回目をスタート地点として絶えず変化し進化するもので、その成長は継続的なPDCAを通じてバージョンアップされます。
たとえば、多くの成功したセミナースピーカーやビジネスリーダーたちも、キャリアの初期には現在のような洗練されたスキルや魅力を持っていたわけではありません。彼らの背後には、数え切れないほどの挑戦と失敗とその都度のPDCAが存在します。

プレゼンの後、聞き手の反応やその後の顧客の行動を冷静に評価し、他者の意見やフィードバックを素直に受け入れることは、次回のステップアップへの貴重な糧となります。
このような姿勢は、単なるスキルの向上だけでなく、セルフブランディングにも重要な要素となります。
PDCAを絶えず繰り返すことで、本当に伝わるプレゼンマスターと成長する道を切り開くことができるのです。

ここまで伝えてきたように、プレゼンテーションは、単なる情報伝達の手段ではなく、相手の心を動かし、行動を促す強力なツールです。
あなたの成功の鍵は、「説得の芸術」を磨くこと、「第一印象」を最大限に活用すること、「声とコミュニケーションの技術」を駆使すること、「セルフブランディング」を磨き上げること、情報を感動的な「ストーリー」に変換すること、そして「継続的なPDCA」を通じてスキルを磨き上げることにあります。

これらの要素を組み合わせることで、あなたのプレゼンは次のレベルへと進化します。ビジネスの現場での信頼と評価を高め、聞き手の心を深くつかむプレゼンを実現するための具体的なステップを、このガイドを通じて学び取ってください。そして、それを実践することで、あなたのメッセージがより鮮明に、そして効果的に伝わることを実感できるでしょう。

ここまで伝えてきたように、プレゼンテーションは、単なる情報伝達の手段ではなく、相手の心を動かし、行動を促す強力なツールです。
あなたの成功の鍵は、「説得の芸術」を磨くこと、「第一印象」を最大限に活用すること、「声とコミュニケーションの技術」を駆使すること、「セルフブランディング」を磨き上げること、情報を感動的な「ストーリー」に変換すること、そして「継続的なPDCA」を通じてスキルを磨き上げることにあります。

これらの要素を組み合わせることで、あなたのプレゼンは次のレベルへと進化します。ビジネスの現場での信頼と評価を高め、聞き手の心を深くつかむプレゼンを実現するための具体的なステップを、このガイドを通じて学び取ってください。そして、それを実践することで、あなたのメッセージがより鮮明に、そして効果的に伝わることを実感できるでしょう。

著者・文責 (Author / Responsible for the text)

平松誠一 (Seiichi Hiramatsu)

NTTドコモ出身。在籍時は一貫して広告宣伝・マーケティングに携わる。 1996年NTTドコモを退社。独立後の現在は、株式会社ベレネッツの代表取締役。
ドコモ時代より、年間150億以上の広告費を運用する経験を持ったが、NCC(新たに参入してきた携帯電話、ポケットベル業者)にボロ負けし、その結果から「今の時代、PUSH的かつマス媒体での戦術は効果なし」との認識を持つ。
以降はこれらの手法を反面教師とし、「引き寄せる」+「再現性のある」ブランディング+マーケティング事業に25年間以上携わっている。
重要なことは、ブランディングはロゴを作ったり、イメージチェンジをすることではなく、ターゲット層に刺さる認識を構築することだと考える。

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