前回、半導体製造装置メーカの人に聞けば、半年~1年先の景気の良し悪しが判断できるとお話しました。
https://corporate-branding.jp/blog/ビジネススキル/80keiki.html
本日は、伝手も何もない半導体製造装置メーカの人に、受注件数の増減等、業績の良し悪し(予想含む)を聞くにはどうすればよいのかについてお話します。
「受注は好調ですか?不調ですか?」と素直に聞けばよいのです。
これをできる限り多くの出展企業に聞けば、それだけ、精度の高い情報になります。
①主要メーカからベンチャまで、一か所に集まっている
つまり、一か所で情報収集できる点がメリットです。
主要メーカについては以下を参照ください。日本勢はこの分野で検討していて、世界トップ10の中に4社が入っていますので、日本だけでなく世界の景気の良し悪しについてもある程度判断できます。
http://news.mynavi.jp/news/2017/04/07/257/
②来場者を「お客さん扱い」してくれる
つまり、いろいろなことを聞きやすい状況であることがメリットです。
「受注は好調ですか?不調ですか?」と聞いても、例外はあるものの、大半は答えてくれます。
企業人であれば、だれでも事前登録すれば無料で入場できる展示会が多いことから、あとは展示会に行って、ブースにいるメーカの人に話しかける『ちょっとの勇気』さえあれば、簡単に半年~1年後の景気の良し悪しが分かります。
上場している半導体製造装置メーカの四半期決算報告をみればいいじゃないかと思われる方もいらっしゃると思うのですが、日々、半導体メーカとやりとりをしている現場の人(営業部門を筆頭に)に聞くのが情報収集するには一番早くてよいです。
自社の業界がどのような影響を受けるのかについての情報収集と、集めた情報に基づいて経営戦略を立てるための時間が多くとれる(検討時間・準備時間が多くとれる)ことが最大のメリットなのですが、これだけだと抽象的でよく分からないと思いますので、具体例を挙げます。
具体的に何について現状からの変更等を検討したり準備できるのか?
・商品・サービスの売り方・売り文句・価格設定
・新商品・新サービスの発売のタイミング
・広告費(増額する、減額する)
・採用計画(新卒○名⇒△名、中途採用○名⇒△名)
・現従業員の待遇
・従業員の各部署への配属(○部署は○名増やす、○部署は○名減らす・・・)
・外部委託する業務(既存委託先へのコストダウン交渉の強化、新規委託先の探索強化・・・)
・内製化する業務(外部委託⇒内製への変更、内製製品の増産・減産・・・)
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挙げればキリがありませんが、これら全てです。
景気動向を早く知ることができればできるほど、上記のようなことを自社でどうしていくのかについての検討や準備(対策)に時間をかけることができるので、景気の影響を最小限にできる、あるいは、景気の影響を最大限に利用することが他社に先んじてできるようになります。
本日はここまでにします。