from ベレネッツ代表 平松誠一
ベレネッツの創業の地は愛知県名古屋市です。
今でも名古屋オフィスはあり、ブランディングチーム・
顧客企業の業務改革チーム・ITチームの拠点になっています。
さて、この名古屋市。企業の業種カテゴリーで特徴的なことがあります。
それは、多くの方がご存じのとおり、製造メーカーが多い、ということです。
私もよく東京の顧客企業の社長から、
「最近東海圏の経済はどうですか?トヨタが好調と報道で見ましたが・・」
というくだりで質問されます。
つまり、名古屋=トヨタ自動車なのです。
トヨタ自動車=製造メーカーの雄。
つまり東海圏の景気は製造メーカーによって左右されるという考え方です。
確かに製造メーカーは多いですが、さらなる特徴としては、
トヨタ自動車などの大企業の系列企業や特定企業のみの
下請け企業が多いということです。
日本の他の地域ではなかなか見られない業種の偏りですよね。
名古屋駅前のビルにある社名の看板を見ても、
〜工業、〜バルブ、〜金属、〜製作所などが満載で、
ITっぽい企業名や、ベンチャー企業名にはなかなか
お目にかかることができません。
(ちょっと誇張していますが 笑)
一般顧客向けに物販をする会社や、
ネットサービス提供する会社と違い、
製造メーカーにはブランディングは必要ないように見えます。
なぜなら「すでに確固たる取引先が決まっている」からです。
しかも製造メーカーの場合、中長期間ずっとその取引先との
契約が続くことが多いからです。
では、系列の製造メーカーや、特定業種の下請け製造メーカーの場合は、
ブランディングをやらなくてもよいのでしょうか?
全くそうではありません。
ブランディングの真の目的は、
ビジネス上「あなたの会社をまだ知らない」
「あなたの会社の魅力に気付いていない」
「競合他社との差別化要素に気付いていない」
などの問題点をひっくり返すことです。
このような製造メーカーがブランディングを行うことで
以下のメリットがあります。
- 社内モチベーションが上がる
- 採用時に効果が出る
- クロスセル・アップセル要素となる
- 他企業とのコラボの呼び水となる
- 想像もできない新規企業からのお問い合わせが獲得できる
「うちは仕事も決まっているし、取引先も決まっている。
なんでブランディングに取り組まないといけないの?」
と考えている社長でも納得するメリットではないでしょうか?
1つずつ説明していきましょう。
ブランディング=社内モチベーションの向上へ
数千人も社員がいるような大きな会社、
または、複数の事業分野を持った会社になると、
その社員は会社の事業・顧客をクリアに理解している訳ではありません。
時には、取り扱っている全ての品目すら知らない、
というようなこともあります。
(実際の弊社の顧客企業の社員でも、それ取り扱っているんだとか、
そこと取引あったんだ、というような状況がよく見受けられました)
素材メーカーのような会社の場合、取引先企業との協業し、
その素材が他の製品に組み込まれて最終商品となる、
という場合、
「うちの素材が世の中にこれぐらい役に立っている」
というような認識はなかなか起こらないものです。
故に、社内に対して、自社の商品が顧客に対して
どれくらいのベネフィットを持っているかを
再周知する手段がブランディングなのです。
自社の魅力に気付けばモチベーションが上がりますよね。
ブランディング=採用時の効果向上
2018年現在、通年の決算を掲載している有価証券報告書で
製造メーカーのものを見ると、「対処すべき課題」の部分に
人材難であることが記載されている会社も少なくありません。
つまり他の業態でも採用が難しいように、製造メーカーも同様なのです。
これら難局の打破には、社内モチベーション向上と同じく、
ブランディングで採用者に魅力の浸透をさせることを
行わなければなりません。
ただし、取引先を見つけるためのブランディングではないため、
求職者という素人に対して、「理解できる内容」
「魅力ある提供価値」などのコンテンツ発信を行うべきなのです。
求職者の場合、見る観点が、取引業者を探す企業の担当者とは異なります。
ブランディングは「気付く」を作ること。
会社の魅力を素人目線で作ることで、
採用時の効果を醸成することができます。
ブランディング=クロスセル・アップセル要素
クロスセルとは、1つの商品だけではなく、
同じタイミングで他の商品を購入してもらうことです。
アップセルとは、今購入しようとしている商品の
上位バージョンを選んでもらうようにすることです。
例えば、パソコンのメモリが8Gだったものを
2万円プラスして16Gの上位版を買ってもらうようにすることです。
ブランディングを行うことで、商品・製品の
提供価値(ベネフィット)に気付かせることができます。
さらに上位の商品を選んでしまう、というは想像できるところですね。
競合商品と常に価格競争をしている商品だと、
見積もりの価格いかんによって、
安い方が選択されるだけなのですが、
逆にブランディングでベネフィット
(競争優位性を持った特色)が浸透していると、
価格でなく、価値で勝負ができるのです。
つまり購買意欲を上げることができるのです。
ブランディングで他企業とのコラボの呼び水に
製造メーカーでなくてはならないものが、
自社には持っていない強みを持った会社とのコラボです。
昔とは異なり、今や1社ですべてをまかなうことはできません。
逆に言えばリスクになります。
このように、「得意な分野を持つ企業との協業」
という流れは日本ばかりでなく、海外でも多く起こっています。
協業:コラボ先をWEBサイトで告知したいと思っていても、
単なるWEBサイトでの会社紹介、製品紹介ではコラボ先は、
本質的な部分を理解しようがありません。
ブランディングによって提供価値を持ったコンテンツを
作ることができれば、コラボしたい会社を
どんどん引き寄せることができます。
ちなみに、ベレネッツの場合、
企業ブランディングサービス以外に
関連サービスを多く立ち上げています。
上記のとおり、サービス毎の提供価値を発信していますので、
毎日のように様々な会社からコラボ依頼が入ってきます。
ブランディング=想像もできない企業からのお問い合わせが獲得
これはブランディングの醍醐味です。
想像もできないような有名企業、
大企業から問合せが獲得できるのですから。
既存顧客からの売上が9割、という会社であっても、
やはり新規取引先が全く必要ない、
という会社はないのではないでしょうか?
上に書いたように、WEBサイト上で会社案内・
商品説明だけでは新規の取引先からの
お問い合わせを得ることは難しいでしょう。
それがブランディングさえ行っていれば、
あなたの会社を
「お問い合わせするに足りる製造メーカー」という
地位を作ることができます。
中小企業であっても問題ありません。
地方の会社であっても問題ありません。
取引先は、いまやWEBで検索するのですから。
思いもよらず、ビッグネームの会社から
お問い合わせが獲得できることは夢ではありません。
気になった方はベレネッツへお問い合わせをどうぞ。