全く同じ商品を同じLP(ランディングページ)※1で販売していた場合、
検索1位と検索2位ではどちらのほうが商品が売れると思いますか?
「もちろん1位が売れるに決まってる! 」
多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
だからこそ必死になってSEO対策を行っているわけですよね。
でも、実は必ずしも1位の方が売れるとは限らないのです。
ネット通販の商品1位と2位、どっちが売れる?
検索順位が1位と2位では、1位の方がよく商品が売れるような気がしますよね。
1位の方がクリック率は高くなりますし、PV(ページビュー)※2だって
一番多くなるはずなので1位の方がよく売れるというのは当然だと思います。
しかし、あなたがネットショッピングをするときに1位に表示されたサイトで商品を買いますか?
買う人もいるかもしれませんが、2位以下のサイトまで見てから買うという人もいると思います。
つまり、1位のサイトだからといって、必ずしも商品を買ってもらえるわけではないのです。
実際にデータを調べてみると同じ商品、同じWEBサイトでも
2位に表示された場合の方が商品がよく売れたということはあるのです。
「1位の方が売れる」という先入観や1位の方がPV数が多く、
販売数は多くなる傾向があるので気が付きにくいことですが
「1位だから売り上げも1位」というわけではないのです。
購入意欲による検索キーワードによる違いに気をつけること
検索順位が1位の方が売れるかどうかはユーザーの検索キーワードによる影響が大きくなります。
例えばスマホを販売するWEBサイトを運営していた場合、
スマートフォンを探しているユーザーは「iPhone」と検索する場合と
「スマホ おすすめ」と検索して流入する2パターンが想定されます。
「iPhone」と検索しているユーザーの場合は「iPhoneの購入を考えている」ことが
想定されます。この場合はiPhoneを購入する可能性が高いので1位に表示された方が
よく売れる可能性が高くなります。
一方で「スマホ おすすめ」と検索しているユーザーは
「スマホに関する情報収集をしている」ことが想定されます。
この場合はスマホを実際に購入する可能性は低くなります。
情報を収集してから見極めて購入する可能性が高いため、
1位に表示されているとスマホが売れる可能性は低くなります。
一般的に商品名・社名・ブランド名など固有名詞のキーワードでは
上位に表示すればするほど商品がよく売れるようになります。
逆に商材のジャンル・カテゴリなど一般名詞のキーワードでは上位に表示すると
売れなくなってしまいます。
WEBマーケティングを行う際はこうしたことも念頭に置いておく必要があります。
特にインターネット広告では重要
特にインターネット広告の場合は掲載順位を考えることが重要です。
例えば1位を表示させるためにCPC(コスト・パー・クリック)※3を
高くしてもキーワードによってはCVR(コンバージョン・レート)※4が
低くなってしまう可能性があります。
この場合ではCPA(コスト・パー・アクイジション)※5が悪化してしまいます。
逆に順位を1位以下にした場合ではCPCが低くなり、
CVRも高くなってCPAがよくなるということも多々あります。
インターネット広告を運用する際はキーワードの裏側にあるユーザーの意図を考える必要があります。
結論:検索結果は1位が最高ではない!
SEOやWEBマーケティングを行っていると「1位が一番いい」「1位を目指そう」と
ついつい1位に注力してしまいがちです。
しかし、実際には1位だから一番商品が売れるとは限らないのです。
検索キーワードによっては1位よりも2位や3位の方が売れるということも多々あるのです。
あなたの会社であればどんなベネフィットを検索結果から見せますか?
用語解説:
※1:検索ユーザが最初に訪問するページ(トップページではないことが多い)
※2:PV/ページビュー ページ閲覧総数
※3:CPC/コスト・パー・クリック 広告クリック1回あたりの費用
※4:CVR/コンバージョン・レート 成約率
※5:CPA/コスト・パー・アクイジション 顧客獲得コスト