テレビを観ていて「SDGs」という言葉を、耳にしませんか?
昨今は特に、テレビ番組をはじめとする各メディアで
「SDGs」の取り組みが大きく取り上げられるようになりました。
2015年にスタートしたSDGsですが、
日本国内では、政府が策定した「SDGsアクションプラン2019」により
取り組みの推進がなされています。
SDGsというと、大企業向けという感じがしますが、
持続可能な社会にするためには、ベレネッツも含めて中小企業の力も必要なのです。
今日はこの「目先のことからSDGs入門」を取り上げます。
2017年度より、企業や団体の取り組みを表彰する「ジャパンSDGsアワード」も開始され、
企業活動の中でも、SDGsを掲げた事業が始まっています。
飲料メーカーでは、ラベル包装のない”ラベルレス”ペットボトル飲料を次々と発売し、
売上を伸ばしているようです。
廃棄時にラベルを剥がす手間が省けたり、プラスチックゴミの削減にもなる。
まさにSDGsに合致していますよね。
アサヒ飲料は、2018年 EC専用商品として
「”アサヒ おいしい水”天然水」ラベルレスボトルを発売し、
その後十六茶、乳酸菌飲料、炭酸水などにもラベルレスを拡充。
同社のラベルレス全体の販売実績は、
20年1月〜 8月で前年同期比:約2.2倍と、好調に推移しているとのことです。
コカ・コーラシステム社では、
ラベルレス飲料の出荷量が前年同月比で約8割増。
サントリー食品インターナショナル社では、
通常のラベルを巻いた商品で「ラベルを剥がして、緑茶の色を楽しみながら飲む」
という飲み方を提案。
ブランド全体の売り上げはリニューアル前後1カ月で約2倍に伸長し、
新規顧客の開拓にも貢献しているようです。
しかし一方で、ラベルレスによるデザイン性・商品差別化の低下もみられたそう。
ボトルにデザイン性を持たせながら変形させたり、
配達時の段ボールにイラストを加え、デザイン性をプラスするなど、
各社差別化を図っています。
本日紹介した各社は、飲料業界を代表する企業ですが、
自社目線だけで「あのライバルとは違う!」と言っても、
それは自己満足です。
本当の差別化とは、ターゲット層が価値を見い出し、
実際に「動く」要素があること、が大切なのです!
“出典:日経ビジネス|形や梱包材に工夫あり 環境に優しいラベルレス飲料”
“https://style.nikkei.com/article/DGXMZO66027440Q0A111C2000000?page=2”