9月24日にGoogleの検索アルゴリズムの大規模アップデートが実施されました。今年3回目のコアアップデートとなった今回は検索順位の大きな変動が見られました。今回はこのアップデートについて解説します。
大きな影響はYMYL系ジャンル
今回のアップデートについても大きな影響を受けたのはYMYL系(健康・美容・金融など)ジャンルとなっています。
多くのキーワードでアフィリエイトサイトなどが順位を落とし、公式サイトやECサイトなどが表示されるようになりました。
一方でそれなりに規模の大きなサイトでも順位を落としている傾向が見られます。特にクラウドソーシングなどを活用してコンテンツを大量生産し、投入しているようなWEBサイトは著しく順位が低下しています。
EATがさらに重視される
今回のアップデートで順位を上げたサイトに見られた特徴の一つにEATがあります。EATはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust Worthiness(信頼性)の3つの単語の頭文字です。
GoogleはこのEATに則ってコンテンツを評価していると言われています。
具体的な例を挙げると例えば医療コンテンツであれば医師が執筆した内容を高く評価し、検索結果で上位に表示する傾向があります。
こうした傾向は2016年末のWELQ事件から顕著にみられるようになってきました。しかし、今回のアップデートでさらにそれが強化されたような印象を受けました。
順位が上がったサイトとは
今回のアップデートで順位が上がったサイトにはいくつかの特徴があります。
一つは、多くの被リンクを獲得しているサイトです。検索エンジンのアルゴリズムは引き続き被リンクをコンテンツ評価の重要な要素としています。多くのWEBサイトから被リンクを獲得している場合やSNSでシェアされているサイトは上位表示される傾向があります。
実際に今回のアップデートで順位を落としたサイトを中古ドメインで載せ替えたところ上位表示できたという事例もあります。
そして、二つ目は質の高いコンテンツが含まれているサイトです。コンテンツが量産されたものではなく一つ一つ丁寧に作りこまれているものであるサイトが上位表示されています。
この二つの特徴は相関関係にあります。丁寧に作りこまれたコンテンツはそれだけユーザーから「誰かに共有したい」と思われる可能性が高くなります。そうなれば必然的に被リンクを獲得できますし、SNS上でもシェアされやすくなるでしょう。
量より質の時代へ
かつてのSEO対策ではアルゴリズムの特性を利用したテクニックや大量にコンテンツを投入することで上位表示が可能でした。
しかし、検索エンジンの進化に伴ってこうしたSEO対策が通用しなくなりつつあります。
最新のアルゴリズムでは、ユーザーにとって有益な情報を提供できるコンテンツどうかを判別できるようになりつつあります。
つまり、ユーザーにとって本当に有益なコンテンツが上位に表示されるようになっているのです。
ですから、これからのSEO対策はコンテンツの質を高めるのがとにかく重要になるものと思われます。
みなさんも質を最優先にしたコンテンツ作りを心掛けるようにしましょう。