昔、そろばん教室ってありました。
えぇ、私も行きましたよ。そろばん教室。
そろばんを裏側にして、スケートボードのまねごとをして遊んでいたら、すべってころんで怪我して、先生に怒られましたよ。
でも、いつの頃からか、町でそろばん教室を見かけることが少なくなったように思います。
統計でみても、1980年年代に1万以上の教室があったもののが、2014年の時点で6753教室(総務省経済センサス基礎調査)まで減っています。
完全な衰退サービスに思えますが、このサービスで成長している企業がいくつかあります。
それらの企業はどうして成長しているのでしょうか?
理由は、そろばんを教えることの「目的を変えた」ことにあると考えています。
昔は「そろばんができるようになる。そろばんの有段者になる」ことを目標にしていましたが、
今は、「(小中高大の)受験合格のための基礎能力(計算力や集中力・記憶力・精神力など)を鍛える」ことを目標にしていて、これが子供を持つ「親」にささっているようです。
やっていることはほぼ同じですが、親へのPRポイントを変えたところがうまいですね。
代表例として、京大個別会というところが、「京大生の半分が経験した習い事」とPRして、2007年からはじめた「そろばん塾ピコ」が現在全国500ヶ所以上まで勢力を伸ばしているようです。
ターゲットへの訴求をどのようにするかで、昔からあったサービスもブランディングできるのです。
京大個別会は全国の塾と提携して、インターネットTV電話を用いた中学、高校、大学受験の個別学習指導を行っていて、講師陣は全員、京大生か京大院生です。
で、京大個別会所属の京大生にアンケートをとったら、半数が過去にやっていた習い事がそろばんだったらしいのです。
ちなみに、京大個別会所属の京大生が過去にやっていた習い事ランキングは、以下の通りらしいです。
1位 ピアノ
2位 そろばん
3位 スイミング
おかしい。。
私はそろばんとスイミングやっていたのに京大じゃない。京大のきの字もかすってない 笑
それにしても京大の名前は絶大ですね。
たしかに、親からしてみれば京大ブランドは惹かれますよね。
今日はここまでにします。