ビジネスネタ
「平均」と「普通」は異なる②
投稿日:2018-04-03 更新日:
今回は、
・算術平均
・幾何平均
・調和平均
・二乗平均
の中の幾何平均について
お話したいと思います。
幾何平均とは
幾何平均は、
どんなときに使われるか?
それは、
「変化率」の平均が知りたいときです。
計算にルートを使います。
「変化率」とは、
ひらた~~くいえば、「○%」で
あらわされる数字ということです。
具体例を言えば、
2015年度の売上高100億円
2016年度の売上高は前年より50%増加
→150億円になった
2017年度の売上高は前年より30%減少
→105億円だった
ときの売上高の平均増加率は○%か知りたい
といったときに使います。
「○年間の平均の株価上昇率は○%」といった
場合にも使われます。
ビジネスで使われる様々なプレゼン資料の中にも
「変化率」はよく出てきますよね。
幾何平均について
売上高の例で説明を進めてみます。
売上高の平均増加率を
まずは「算術平均」で求めるとどうなるでしょう。
{50%+(-30%)}÷2=10%
10%の平均増加率となります・・・
なんだかおかしいですよね。
実際には、
100億円から2年間で105億円で、
5億円しか増加していないのに、
平均で10%の増加率になるはずが
ありません。
次に、
幾何平均でやってみましょう。
売上高が2年連続で「平均値」で増加した値
と、実際に起きた変化の値は同じになるはず
です。
百分率のルールを使って
2015年度から2016年度にかけての
売上高50%の増加は1.5倍
2016年度から2017年度にかけての
売上高30%の減少は0.7倍
とした上で式を作ると、
実際に起きた変化は
100億円×1.5×0.7
=100億円×(1+平均値)×(1+平均値)
となります。
100億円のところは共通なので、
(1+平均値)の二乗が1.5×0.7(=1.05)
と等しくなります。
なので、
1+平均値はルート1.05となって、
約1.025という値がでてきます。
で、
平均値は、1.025-1=0.025 となって、
面倒ですが 苦笑
0.025を%に直すと
平均値は2.5%となります。
2年連続で
2.5%売上高が増加したらどうなるか・・・
100億円×1.025×1.025
=105億625万円
となって、
実際の2017年の売上高と
ほぼ同じになっています。
ということで、
変化率の平均を知りたい場合には
算術平均ではなく
幾何平均を使うようにしましょう。
ふぅ~~ 計算やだ 笑
吉高由里子ばりに
「でもだいじょうぶ~!」
今日はここまでにします。
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