ビジネスネタ
プロダクトアウトとマーケットイン
投稿日:2018-05-29 更新日:
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ある時期に、時代遅れだと烙印を
押されていた「モノ」や「コト」が、
何十年かたって新しい/正しかった
と再評価されることはよくあること
です。
ビジネスの世界でもそうです。
プロダクトアウトとマーケットイン
という考え方があります。
プロダクトアウトとは、
ざっくり言えば、「企業が自社がいい
と思うものを作り売るという、作り手
優先の考え方」のことです。
一方、マーケットインとは、
同じくざっくり言えば、「消費者が
望むものを作り売るという、買い手
優先の考え方」のことです。
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日本の場合、
1970年代前半まではプロダクトアウト
の時代、1970年代半ば以降はマーケッ
トインの時代と言われています。
プロダクトアウト時代からマーケット
イン時代になるきっかけは、オイル
ショックだったといわれています。
作れば売れる時代から、消費者が望む
ものを作らないと売れない時代に変化
しました。
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ここまでなら、
さまざまなビジネス関係の本にも記載
があります。
さて、問題です。
今は「何時代でしょうか?」
今日のタイトルがヒントです。
そう、
プロダクトアウトの時代なのです。
なぜだと思いますか?
再びプロダクトアウトの時代になってきた
理由としては、次の2点が考えられます。
①消費者ニーズを追及するあまり、
各社、差別化しにくい同じような商品
・サービスしか作れなくなってしまい、
売れなくなってきたこと
②消費者が求めるものが「ニーズ商品
・サービス」から「サプライズ商品・
サービス」に移行していること
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ニーズが顕在化しているものは、
自社だけでなく他社でも同じタイミング
で把握することができます。
顕在化されたニーズから企画される
商品やサービスが同じようなものに
なるのは、当たり前といえば当たり前
のことです。
顕在化されたニーズに基づく商品・
サービスで溢れているため、
消費者側からすると「どれも同じ」
となり、そうなると「できる限り
安い」商品に目がいくことになります。
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打開策として、大きな流れとして
「自分たちが作りたい商品を作る」
に戻ってきているのです。
自分たちが作りたい商品を作り、その
商品に消費者がほしいと思ってくれる
「価値づけ」がうまくできれば売れる
のです。
次回は、「サプライズ商品・サービス」
の意味と、事例を挙げてお話したいと
思います。
今日はここまでにします
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